塚本健太
概要
塚本 健太(つかもと けんた)氏は、
1990年8月2日に日本の
奈良県橿原市に生を受けた、元ラグビー選手です。現役時代は主に、チームの最後尾から攻撃と守備の両面で重要な役割を担うフルバック(FB)としてプレーしました。身長177cm、体重85kgというアスリートとしての恵まれた体躯を持ち、そのスピードと判断力を活かしたプレーで多くのファンを魅了しました。「つか」や「けんた」といったニックネームで、チームメイトや関係者から親しまれていました。
特に、大学時代には7人制ラグビーの学生日本代表に選ばれた経験は、彼の高いポテンシャルを示すものでした。ラグビー強豪校である天理高校、そして
天理大学という名門で研鑽を積み、プロキャリアを歩みました。
経歴
幼少期と学生時代
塚本氏がラグビーと出会ったのは、まだ少年時代の小学2年生の頃でした。地元・
奈良県でラグビーを始め、早くからその才能の片鱗を見せていました。その後、高校はラグビーにおける強豪校として全国に名を馳せる
天理高等学校へ進学。高校時代を通じて、高いレベルでのプレー経験を積み、その技術とフィジカルを磨きました。
2009年に天理高校を卒業しています。
高校卒業後は、同じく関西学生ラグビーリーグにおいて屈指の実力を持つ
天理大学へと進学しました。大学ラグビー部では、フルバックとしてチームの主力選手となり、特にバックス陣を牽引するリーダーシップを発揮しました。
2012年には、バックスのリーダー(BKリーダー)に任命され、フィールド内外でチームをまとめる重要な役割を担いました。この大学在学中には、国際的な舞台である7人制ラグビーの学生日本代表に選出されるという栄誉にも輝き、国内外にその名を知らせました。
2013年に
天理大学を卒業。
プロキャリアと現役引退
大学での活躍が認められ、卒業後、国内最高峰リーグである
ジャパンラグビートップリーグ(当時)のトップチームの一つ、サントリーサンゴリアス(現在の正式名称は東京サントリーサンゴリアス)へ入団しました。これにより、彼はプロフェッショナルなラグビー選手としてのキャリアを本格的にスタートさせました。
サントリーサンゴリアスでのルーキーシーズンとなった
2013年、早くも公式戦デビューを果たします。同年
9月28日に行われた
ジャパンラグビートップリーグ第4節、
九州電力キューデンヴォルテクス戦において、途中出場ながらトップリーグの舞台に立ちました。この一戦を皮切りに、日本のトップレベルでの経験を積み重ねていきました。
長年にわたりサントリーサンゴリアスでプレーを続けた塚本健太氏は、2023年をもって現役を引退することを発表しました。幼少期から始まった彼のラグビー人生は、高校、大学、そしてトップリーグという最高峰の舞台を経て、多くの経験と記憶に残るプレーを刻み、一つの区切りを迎えました。彼の現役引退は、多くのファンや関係者から惜しまれつつも、その功績は長くラグビー界に記憶されることでしょう。
関連事項
塚本健太氏に関連する主な人物や所属組織は以下の通りです。
奈良県出身の人物
天理高等学校
天理大学ラグビー部
東京サントリーサンゴリアス
また、学生時代の同級生にも、ラグビー界で活躍した人物がいます。
天理高校時代の同級生:竹内健人、
田中大治郎、春山悠太
天理大学時代の同級生:
宮前勇規、
山本昌太、芳野寛