塚田千裕

塚田千裕

塚田千裕（つかだ ちひろ、1938年11月23日 - 2022年8月3日）は、日本の外交官であり、ブラジル駐箚特命全権大使、迎賓館館長を務めた人物です。埼玉県出身。

生い立ちと学歴

塚田千裕は、埼玉県で生まれ、埼玉県立熊谷高等学校を経て、東京大学法学部を卒業しました。

外務省入省後のキャリア

1977年、塚田千裕は外務省に入省し、在ブラジル日本国大使館にて一等書記官、参事官として勤務しました。その後、外務省経済局調査官、外務省中南米局中南米第一課長を歴任。1983年には大蔵省国際金融局外資課長に就任するなど、幅広い分野で活躍しました。

1985年、在オーストリア日本国大使館公使、国際原子力機関総会日本政府代表代理を務め、国際舞台でも存在感を示しました。

1987年には、在リオデジャネイロ日本国総領事館総領事に就任し、1989年にはコロンビア国駐箚特命全権大使として、中南米地域との関係強化に貢献しました。

1993年には法務省入国管理局長に就任し、行政分野でも手腕を発揮しました。1995年にはブラジル国駐箚特命全権大使として再びブラジルに赴任し、両国間の友好関係促進に尽力しました。

外務省退官後

1998年に外務省を退職した後、迎賓館長に就任し、国内外の賓客の接遇に当たりました。

2005年からは海外日系人協会の理事長に就任し、日系社会の発展に尽力。2008年のブラジル日本移民百周年記念式典では、同理事長として現地に出席し、記念事業を盛り上げました。

受賞歴と晩年

2012年には、長年の功績が認められ、瑞宝重光章を受章しました。2022年、叙従三位。

塚田千裕は、外交官としてだけでなく、行政官、そして日系社会のリーダーとして、多岐にわたる分野で活躍し、日本の国際社会におけるプレゼンス向上に大きく貢献しました。

2022年8月3日、逝去。享年83歳。

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