政府代表

政府代表とは

政府代表とは、一国の政府を代表して特定の職務を行う役職のことです。主に外交の場で、外国政府との交渉や国際会議への参加など、国の意思を代弁し、その活動を円滑に進める役割を担います。

日本における政府代表

日本では、政府代表は日本国政府を代表し、特定の目的を持って外国政府と交渉したり、国際会議や国際機関に参加する権限を与えられた者を指します。これは、特別職の国家公務員であり、同時に外務公務員でもあります。

政府代表は、外務大臣の申し出に基づいて内閣が任命します。国会議員から任命されることもあります。ただし、1958年4月17日までは、国会議員から任命する場合には、両議院の同意が必要でした。

全権委員との違い

政府代表と類似の制度として全権委員がありますが、両者には重要な違いがあります。全権委員は、条約に署名・調印する権限を持つ一方で、政府代表は通常、そのような権限は持っていません。つまり、政府代表は交渉や会議での意見表明、情報収集などが主な役割となります。

特別法による政府代表

過去には、沖縄返還や国際博覧会などの特定の目的のために、特別法に基づいて政府代表が設けられた事例があります。これらの政府代表は、特定の任務を遂行するために一時的に任命され、その活動は法律によって定められていました。

以下に、過去に設置された主な特別法による政府代表の例を挙げます。

沖縄島那覇に駐在する諮問委員会の委員となる日本国政府代表
法律：沖縄島那覇に駐在する諮問委員会の委員となる日本国政府代表の設置に関する暫定措置法
任務：諮問委員会の目的達成のため、日本国政府を代表して職務を遂行
沖縄復帰のための準備委員会への日本国政府代表
法律：沖縄復帰のための準備委員会への日本国政府代表に関する臨時措置法
任務：沖縄復帰準備に関し、在沖縄アメリカ合衆国政府機関との協議を担当
日本万国博覧会政府代表
法律：日本万国博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法
任務：国際博覧会条約に基づき、日本国政府を代表し、その約束の履行を保障
沖縄国際海洋博覧会政府代表
法律：沖縄国際海洋博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法
任務：国際博覧会条約に基づき、日本国政府を代表し、その約束の履行を保障
国際科学技術博覧会政府代表
法律：国際科学技術博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法
任務：国際博覧会条約に基づき、日本国政府を代表
国際花と緑の博覧会政府代表
法律：国際花と緑の博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法
任務：国際博覧会条約に基づき、日本国政府を代表
二千五年日本国際博覧会政府代表
法律：二千五年日本国際博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法
任務：国際博覧会条約に基づき、日本国政府を代表

関連する役職

政府代表に関連する役職としては、以下のようなものが挙げられます。

外務省
大使館
外交官
駐在武官
総領事
大使
特命全権大使
臨時代理大使
名称大使
全権委員
特使
名誉大使
親善大使
観光大使
ふるさと[[大使]]

これらの役職も、国の外交活動において重要な役割を果たしています。

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