塩田定市

塩田定市の生涯

塩田定市（しおだ ていいち）は、1886年6月17日に福岡県で誕生しました。彼は大日本帝国陸軍において重要な役割を果たした軍人であり、最終階級は陸軍中将でした。彼の経歴は、陸軍士官学校第21期および陸軍大学校第31期を卒業したことに始まります。

軍人生涯の始まり

塩田は、1933年に陸軍歩兵大佐に昇進し、その年のうちに徳島連隊区司令官に任命されました。この職務において、彼は地域の防衛に責任を持ち、その後もさまざまな旅団や連隊を指揮しました。1935年には歩兵第47連隊の長として指揮を執り、その後1937年には陸軍少将に昇進し、歩兵第12旅団の司令官に就任しました。これにより、彼はさらなる軍事的な経験と実績を積むことができました。

日中戦争での活躍

1939年には台湾混成旅団の長として日中戦争に従事することとなります。彼が指揮する第21軍は、南寧において国民党軍からの厳しい攻撃にさらされました。この戦闘の中で、塩田は激しい苦戦に直面しましたが、彼は勇敢に反撃を試みました。特に、第18師団や近衛混成旅団からの救援を受けて、彼の部隊は効果的に抵抗しました。

塩田は、1940年10月には陸軍中将に昇進し、賓陽作戦でも顕著な戦果を収めました。彼の指揮のもとで、多くの兵士たちが勇敢に戦いました。しかし、旅団長としての職務中に健康を害し、1940年8月には東京湾要塞の司令官に就任することとなります。

最後の日々

残念ながら、彼は1940年12月20日にこの世を去りました。生前、彼は陸軍に対して多大な貢献をしており、その功績は今も語り継がれています。彼の姿勢と勇敢さは、多くの兵士たちにとっての模範となり、陸軍の歴史において重要な位置を占める人物となりました。

参考文献

• - 福川秀樹 編著『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
• - 外山操 編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
• - 藤井非三四 著『昭和の陸軍人事』潮書房光人新社、2015年。

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