増井和男

増井和男氏は、1939年9月11日に石川県で生まれました。1962年に司法試験に合格し、翌1963年には東京大学法学部を卒業。1964年に司法修習生となり、1966年に大阪地方裁判所判事補に任官しました。以降、裁判官として、そのキャリアを積み重ねていきます。

1969年には静岡地方裁判所・静岡家庭裁判所浜松支部判事補、1972年には最高裁判所行政局付、1975年に大阪地方裁判所判事補、1976年には大阪地方裁判所判事を歴任。1979年には司法研修所教官、1982年には書記官研修所教官として、裁判官の育成にも携わりました。

1985年には東京高等裁判所判事、1987年には最高裁判所調査官、1991年には最高裁判所上席調査官に就任。1992年には東京地方裁判所部総括判事、1993年には法務省訟務局長と、要職を歴任しました。1996年9月に東京高等裁判所判事に就任した後、同年11月には宇都宮地方裁判所所長に就任しています。

1998年2月には東京高等裁判所部総括判事（民事10部）に就任。そして、2002年には高松高等裁判所長官に就任し、その職務を全うしました。2004年に定年退官。長年にわたる裁判官としての職務を終えられました。

退官後は、慶應義塾大学大学院法務研究科客員教授として教鞭を執り、次世代の法曹界を担う人材の育成に力を注いでいます。増井和男氏は、その卓越した法律知識と経験に基づき、日本の司法の発展に大きく貢献した人物として知られています。

増井氏の経歴は、裁判官としてのキャリアだけでなく、法務行政や教育分野においても重要な役割を果たしてきたことを示しています。その幅広い活動は、法曹界における多岐にわたる貢献として高く評価されています。

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