増田盛

増田盛の生涯

増田盛（ますだ さかり）は、1913年4月11日に岩手県胆沢郡前沢町（現在の奥州市）に生まれました。彼は日本の政治家として自由民主党に所属し、参議院議員を3期にわたり務めました。また、農林官僚としてもそのキャリアを築きました。

教育と初期のキャリア

岩手県立一関中学校を経て、京都帝国大学法学部に進学しました。在学中、滝川事件に対して教授陣に抗議し、その結果として無期停学を受けましたが、これは彼の信念に基づく行動でした。1937年に大学を卒業後、農林省に入省しました。

農林省では、振興局長を務めるなどの重要なポジションを歴任しました。彼の官僚としての経験は、後に政治の世界での活動に大いに役立ちました。

政治家としての道

1963年、増田は岩手県知事選挙に出馬しましたが、残念ながら落選しました。その後、衆議院議員選挙にも挑戦し、再び結果は伴わず、5年間にわたって浪人生活を送ることとなりました。この期間は、彼にとって政治に対する思いや信念を深める時間となったでしょう。

1968年、彼は第8回参議院議員通常選挙で当選し、ようやく政治家としての道を歩み始めました。その後、農水・行政管理・北海道開発各政務次官を歴任し、政策の推進に尽力しました。彼の影響力は広がり、地域振興や農業政策における重要な声となりました。

政界からの引退

1986年には第14回参議院議員通常選挙に無所属で出馬しましたが、再び落選し、これを機に政界からの引退を決意しました。彼の政治家としての活動は終止符を打たれましたが、同年の秋には叙勲を受け、勲二等旭日重光章を受章しました。これは、彼の長年の功績を称えるものであり、勲五等から昇叙されたことになります。

最後の日々

増田盛は1991年9月23日に78歳で亡くなりました。彼の死没日をもって正六位から正四位に叙され、彼の生涯に対する評価が高まったことを示しています。

家族

増田盛は家族を大切にし、彼の血縁関係者も政治や経済の分野で活躍しています。長男の増田陸奥夫は日本食農連携機構の理事長を務め、農林中央金庫の代表理事副理事長をしています。また、三男の増田寛也は日本郵政の代表執行役社長を務め、前岩手県知事に加えて元総務大臣としての経歴も持っています。

彼の家族は、その傑出した業績を通じて、増田盛の名声をさらに引き継いでいます。増田盛の政治と農業に対する貢献は、日本の発展に寄与し続けています。

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