墨田区総合体育館

墨田区総合体育館について

墨田区総合体育館（すみだくそうごうたいいくかん）は、東京都墨田区錦糸に位置する重要なスポーツ施設です。管理運営はすみだスポーツサポートPFI株式会社が担当しています。

概要と歴史

この体育館は1967年に「墨田区体育館」として錦糸公園内に開館しました。しかし、40年以上の使用による老朽化が進み、新しい施設の建設が決まりました。そこで一時的に閉館し、「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」（PFI法）を活用して、すみだスポーツサポートPFI株式会社がこのプロジェクトを受託し、2010年4月1日に新たに「墨田区総合体育館」としてオープンしました。開館の前に、同年3月20日にはプレイベントとして、バスケットボールの試合、トヨタ自動車アルバルク対アイシンシーホースが行われました。

館内には、墨田区出身の元プロ野球選手である王貞治を称えるエリア「王貞治のふるさと墨田」が併設されています。さらに、プロのバスケットボールチーム、サンロッカーズ渋谷の試合場としても利用されており、2013年には東京国体のハンドボール競技の会場としても使われました。また、フウガドールすみだが日本フットサルリーグ（Fリーグ）に参入した2014年度からは、ホームアリーナとしても活躍しています。

2020年東京オリンピックにおいては、ボクシング競技が両国国技館で行われたことを受けて、「墨田区をボクシングの聖地」とする取り組みが始まりました。日本ボクシング連盟と墨田区が協力して全日本アンダージュニアボクシング王座決定戦や全日本大学ボクシング王座決定戦を2019年に開催し、以降、全日本ボクシング選手権大会と全日本女子ボクシング選手権大会をこの体育館で固定開催することが決まりましたが、2020年の大会は新型コロナウイルスの影響で中止となりました。

2019年以降、地域内の事務所があるDANGANが主催するプロ興行も行われており、さまざまなイベントで賑わっています。

施設の特徴

2024年3月には、東京東信用金庫との名誉協定を結び、4月1日からは「ひがしんアリーナ」として新たな愛称が付けられます。この契約は2030年3月末までの6年間を対象とし、年間契約金は2000万円です。

施設構成

• - 5階: 屋上（アーチェリー・フットサルなどに対応）
• - 4階: 観客席（固定観客席1,500席）・ランニングコース（約260 m）
• - 3階: メインアリーナ・サブアリーナ（可動壁で仕切られており、38m x 81mの3078平方メートルのスペースで大規模イベントに対応）
• - 2階: 総合受付・武道場・トレーニング室・スタジオ・カフェレストラン
• - 1階: 屋内プール（25m・7コース可能な可動床）

諸元

• - 設計: 日本設計・慎設計共同企業体
• - 施工: 鹿島建設・フジタ・岡建工事建設工事共同企業体
• - 敷地面積: 14,336.39 m²
• - 建築面積: 5,599.41 m²
• - 延床面積: 19,836.90 m²
• - 最高高さ: 35.90 m

墨田区総合体育館は、地域のスポーツ文化を支える重要な場として、多くの人々に利用されています。そして、多様なイベントが行われることで、地域社会の活性化にも寄与しています。

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