夏に抱かれて

岩崎宏美のシングル『夏に抱かれて』について

1979年5月8日にリリースされた『夏に抱かれて』は、岩崎宏美にとって17枚目のシングルです。この楽曲は、特筆すべき背景を持っており、これまでのシングル作品と比較して新たな挑戦がなされました。それは、本曲のA面には、これまでのシングルで多くの楽曲を手掛けてきた阿久悠と筒美京平が関わっていない点です。これは、ファンにとって驚きであり、岩崎の音楽的な新しい方向性を象徴しています。

楽曲の収録とリリース

『夏に抱かれて』は、1979年5月25日に発売された三枚組ベスト・アルバム『宏美』にも収録されており、岩崎の代表的な楽曲の一つとなっています。このシングルは、彼女のキャリアにおいて重要な位置を占めており、多くのリスナーに親しまれています。楽曲自体は、山上路夫による歌詞が印象的で、馬飼野康二による作曲と編曲が施されています。

サプライズとハプニング

1979年7月23日には、フジテレビ系列の音楽番組「夜のヒットスタジオ」に出演した際の出来事が、特に記憶に残っています。この日のパフォーマンス中、セットに設置された木々にとまっていたオウムが急に動いたことに驚いた岩崎は、歌唱中に思わず悲鳴をあげてしまうというハプニングが発生しました。この一幕は彼女の人間性を垣間見せるものであり、観客や視聴者にとっても印象深い瞬間となりました。

中森明菜との関連

また、興味深い点は、この曲が当時中学2年生だった中森明菜が、日本テレビ系のオーディション番組『スター誕生!』の本選初挑戦時に歌唱した楽曲でもあることです。中森のデビューを後押ししたこの曲は、岩崎にとっても、彼女自身の歌手としての成長を示す重要な作品となっています。

収録曲一覧

『夏に抱かれて』のシングルには以下の楽曲が収録されています。

• - 夏に抱かれて

作詞：山上路夫、作曲・編曲：馬飼野康二
(4分43秒)

• - ラブ・アラベスク

作詞：阿木燿子、作曲・編曲：筒美京平
(4分9秒)

まとめ

『夏に抱かれて』は、単なるシングルにとどまらず、岩崎宏美の音楽キャリアにおける歴史的な一歩とも言えます。この楽曲を通じて、彼女の独自の表現や成長を感じることができ、これからも多くのリスナーに愛され続けることでしょう。1979年の音楽シーンの一端を担うこの作品は、世代を超えて語り継がれていくことでしょう。

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