夏のおたより郵便葉書

夏のおたより郵便葉書（かもめ〜る）とは

「夏のおたより郵便葉書」、通称「かもめ〜る」は、日本[[郵便]]株式会社が発行していた、くじ付きの郵便はがきです。毎年6月初旬に発行され、9月上旬にくじの抽選が行われていました。1950年から発行され、当初は「暑中見舞用郵便葉書」という名称でした。1986年からは「かもめ〜る」の愛称で親しまれ、夏をイメージする「かもめ」と「メール」を組み合わせた造語で、「カモン・メール」の意味も込められていました。

歴史

1950年（昭和25年）に「暑中見舞用郵便葉書」として登場し、1986年（昭和61年）に懸賞付きとなり、「かもめ〜る」の愛称が付けられました。2006年（平成18年）には名称が「夏のおたより郵便葉書」に変更されましたが、2020年（令和2年）の夏をもって発行が終了しました。その後、暑中見舞い・残暑見舞いに適したはがきとして、2021年（令和3年）には『絵入り葉書』が、2022年（令和4年）には『夏用はがき』が販売されています。

発行枚数は1993年（平成5年）の3億4千万枚がピークでしたが、2000年代前半に急減し、2008年（平成20年）には2億1,530万枚まで落ち込みました。しかし、「かもめタウン」サービスが好調だった2015年（平成27年）には2億7,138万枚、2016年（平成28年）には2億7,246万枚まで回復しましたが、電子メールやSNSの普及、郵便料金の改定、新型コロナウイルス感染症などの影響により、2020年（令和2年）には1億4,005万枚まで減少しました。

くじについて

年賀はがきと同様に、くじが付いていました。年賀はがきと比較して、高額当選品は低額なものが高確率で当たるように設定されていました。末等の郵便切手は、2018年までは当選品の額面が高い反面、当選確率は年賀はがきよりも低い傾向がありました。2017年には、末等がQUOカードに変更されました。2019年と2020年には、年賀はがきの当選品と似た小型切手シートが100枚に1枚の確率で当たりました。2020年は、小型切手シートの印刷不良により、引換開始が延期されました。

かもめタウン

2009年（平成21年）には、指定した配達地域すべてに「かもめ〜る」を配達できるサービス「かもめタウン」が開始されました。しかし、「かもめタウン」の取り扱い対象は、2021年（令和3年）6月1日から「通常葉書」に変更されました。

まとめ

夏のおたより郵便葉書（かもめ〜る）は、夏の挨拶としてだけでなく、くじ付きという楽しみもあり、多くの人に親しまれていました。発行は終了しましたが、その歴史は、日本の郵便文化の一つの側面を伝えています。

関連情報

春の絵柄付郵便葉書
秋の絵柄付郵便葉書
お年玉付[[郵便はがき]]
お年玉付[[郵便葉書等に関する法律]]
* かもめ～る - 日本[[郵便]]

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