夏目義徳

夏目義徳（なつめよしのり）は、1975年8月23日生まれ、広島県広島市安芸区矢野出身の日本の漫画家です。広島県立海田高等学校を経て、千葉大学工学部工業意匠学科（現在のデザイン工学科）を卒業しました。大学卒業後、一時期はコナミの関連会社であるコナミコンピュータエンタテインメントジャパンにデザイナーとして勤務し、『メタルギアソリッド』や『beatmania』の開発に携わっていました。

1994年、「ダンクシュートは打てないけれど」で少年サンデーまんがカレッジ10学期佳作を受賞し、漫画家としてデビューを果たします。翌1995年には、「雨天笑遊記」で第36回小学館新人コミック大賞少年部門に入選し、『少年サンデー超』9月増刊号に掲載されました。その後、1998年にコナミコンピュータエンタテインメントジャパンに入社し、ゲーム開発の現場でグラフィックデザイナーとして活躍。2000年に同社を退社し、漫画家としての活動を本格化させます。

2000年から2002年まで『週刊少年サンデー』にて「トガリ」を連載（全8巻）。その後、2004年から2006年にかけて同誌で「クロザクロ」を連載（全7巻）しました。さらに、『good!アフタヌーン』では「モチモチ」（全2巻）、『コミックフラッパー』では「トガリ」の続編である「咎狩 白」（全3巻）を連載。これらの作品は、夏目義徳の幅広い作風と独特の世界観を読者に印象付けました。少年誌での連載だけでなく、青年誌などでも活躍し、幅広いジャンルの作品を手掛けています。

また、海外作品にも携わり、2008年にはワイルドストームから「バットマン・デスマスク」（全4巻）を発表（日本語版はフレックスコミックスから全1巻で刊行）。連載作品以外にも、多数の読切作品を発表しており、その中には「雨天笑遊記」シリーズや「スパナ」などがあります。さらに、イラストレーターとしても活動しており、小説の挿絵や企業のキャラクターデザインも担当するなど、多岐にわたる分野で才能を発揮しています。2007年には、高橋秀武の小説『妖怪人間ベム』の巻末イラストを担当し、2009年から2010年にかけては、渡航のライトノベル『あやかしがたり』（全4巻）の挿絵を手掛けました。2020年には西日本豪雨復興応援チャリティーアートブックにもイラストを提供しています。

夏目義徳の作品は、少年漫画らしいアクションやストーリー展開に加え、独特の絵柄と世界観が特徴で、多くのファンを魅了しています。

連載作品

トガリ（週刊少年サンデー、小学館）
咎狩 白（コミックフラッパー、メディアファクトリー）※「トガリ」の続編
クロザクロ（週刊少年サンデー、小学館）
バットマン・デスマスク（ワイルドストーム）
モチモチ（good!アフタヌーン、講談社）
White Tiger〜白虎隊西部開拓譚〜（グランドジャンプ、集英社）
ねこはなはなし（サイコミ、Cygames）
B-TRASH（サイコミ、Cygames、LINEマンガ）

読切作品

雨天笑遊記（増刊週刊少年サンデー超、小学館）
雨天笑遊記 稲穂の章（週刊少年サンデー、小学館）
スパナ（増刊週刊少年サンデー超、小学館）
止めれるモンなら（増刊週刊少年サンデー超、小学館）
ひらき屋OPE（増刊少年サンデー超、小学館）
ブカツ（週刊少年サンデー、小学館）
大蛇 -オロチ（週刊少年サンデー、小学館）
P専嬢のダリア（別冊モーニング、講談社）
眼鏡越しの君と（コミックフラッパー、メディアファクトリー）
パンチンジー（オースーパージャンプ、集英社）
平家物語異聞　惡の鐘声（スーパージャンプ増刊、集英社）
モドキ（月刊ビッグガンガン、スクウェア・エニックス）
青刃（コミック乱、リイド社）

イラスト・挿絵

妖怪人間ベム（集英社）
あやかしがたり（ガガガ文庫、小学館）
いいぞ!ベールちゃん（企業MAG ISOVERキャラクター）
西日本豪雨復興応援チャリティーアートブック（有限会社 南々社）

師匠

皆川亮二

アシスタント

鹿養信太郎

外部リンク

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