夕闇をひとり

夕闇をひとり

松任谷由実（ユーミン）のシングル『夕闇をひとり』は、彼女の18枚目のシングルとして1981年11月1日に東芝EMIからリリースされました。この楽曲は、後に12枚目のオリジナルアルバム『昨晩お会いしましょう』にも収録されています。また、1989年にはCDシングルとして再リリースされました。

ジャケットデザイン

このシングルのジャケットは、イギリスのデザイン・グループであるヒプノシスによって制作されました。写真はアイスランドで撮影され、ジャケットの表には後ろ姿の女性が描かれています。この女性は、ユーミンに体型が似たモデルであり、見た目からも深い情緒が感じられます。ジャケットデザインは同時期に発売されたアルバム『昨晩お会いしましょう』とは少々異なる雰囲気を持っています。

音楽的背景

この楽曲はもともと宮崎美子に提供されたものであり、ユーミンが同曲を発表する少し前にリリースされました。しかし、彼女のバージョンが先に世に出たことから注目が集まりました。オリコンチャートにおいては、9週にわたりランクインし、最高位は48位でした。累計セールスは3.2万枚を記録しており、彼女の人気の高さを証明しています。

収録曲

すべての楽曲が松任谷由実による作詞・作曲で、編曲は松任谷正隆が担当しています。シングルのA面には「夕闇をひとり -Walking Alone In the Dusk-」、B面には「A HAPPY NEW YEAR -Happy New Year-」が収められています。「A HAPPY NEW YEAR」は後に映画『私をスキーに連れてって』の劇中歌としても使用され、広く知られることとなります。

参加ミュージシャンとカバー

この楽曲は多くのアーティストにカバーされています。例えば、宮崎美子は1981年に彼女のデビューアルバム『Mellow』に『夕闇をひとり』を収録しました。また、CHEMISTRYも2019年にシングル『もしも／夜行バス』に同曲を取り上げています。さらに、「A HAPPY NEW YEAR」も多くのアーティストによってカバーされており、ゴスペラーズは1999年のトリビュートアルバム『Dear Yuming〜荒井由実/松任谷由実カバー・コレクション〜』に収め、ベス・ニールセン・チャップマンは2003年のトリビュートアルバム『OVER THE SKY: Yuming International Cover Album』に収録しました。その他、坂本真綾、薬師丸ひろ子などのアーティストもそれぞれのアルバムにおいてこの名曲を取り上げています。

まとめ

『夕闇をひとり』は、松任谷由実が紡ぎ出した美しいメロディと歌詞を持つ楽曲で、リリースから数十年を経た今もなお多くの人々に愛されています。ジャケットのデザインや他のアーティストによるカバーがこの楽曲の魅力をさらに広げており、歌の持つ普遍的な魅力が感じられる一曲です。

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