外小股

外小股（そとこまた）は、大相撲における決まり手の一つです。この技は、まず出し投げ（上手出し投げまたは下手出し投げ）を仕掛け、その流れの中で相手力士が踏み出した足（自身に近い方の足）を外側から手で掬い上げ、体勢を崩して倒すというものです。

この技が幕内で見られることは比較的稀であり、直近の例としては2020年11月場所において、照強が炎鵬に対してこの技を成功させた記録が残っています。より下位の番付である幕下以下では、2015年7月場所で序二段の力士、隆貴が大和浪に決めた例があります。

外小股の語源については興味深い説があります。1948年に講道館の機関誌『柔道』に掲載された玉嶺生の記述によると、「外小股」という名称は、山本というアナウンサーが考案した造語であるとされています。また、大浪という力士がこの技を頻繁に用いていたこと、そして柔道の掬投に相当する技であるという見解も示されています。この山本照という人物は、1942年までNHKで相撲の実況アナウンサーを務めていました。

外小股は、出し投げの応用として、相手のバランスを崩し、一気に勝負を決めることができる技ですが、相手の体勢や動きを正確に読む必要があるため、高度な技術と判断力が求められます。そのため、決まり手として見られる頻度は高くありませんが、決まった際には観客を大いに沸かせる魅力的な技の一つと言えるでしょう。

関連事項として、大相撲の決まり手一覧、小股掬い、大股、足取りなどが挙げられます。これらの技も、足技や投げ技といった相撲の多様な技術体系を理解する上で参考になります。

日本相撲協会公式ホームページ - 外小股

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