多々良 (企業)

株式会社多々良について

株式会社多々良（たたら）は、かつて熊本県熊本市九品寺に本社を構えていた建設会社です。本社所在地は熊本市九品寺6丁目2-19に位置し、福岡支店は福岡市早良区田村7丁目14-90にありました。特に、住宅事業部として「タタラハイホーム」を運営し、熊本市御領1丁目6-42に拠点を持っていました。

展示場

多々良は、顧客に建設・住宅の選択肢を提供するため、いくつかの住宅展示場を運営していました。これには、光の森総合住宅展示場やTKU住宅展示場・住まいランド、TKU八代住宅展示場、そしてイトーピア彩都 室見が丘住宅展示場が含まれます。これらの展示場は、顧客が実際に住宅を体験し、選ぶ場を提供する役割を果たしていました。

各種許可等

株式会社多々良は、建設業における信頼性を高めるために、さまざまな許可を取得していました。具体的には、国土交通大臣からの許可（特-9）第985号、一級建築士事務所としての熊本県知事登録第8号、宅地建物取引業の熊本県知事許可（6）第2450号を持っていました。これにより、企業の信頼性と業務範囲を証明していました。

企業理念

株式会社多々良は、「総合生活産業」を目指し、社会に対して「安全」「健康」「環境」「利便」を提供することを理念として掲げていました。また、透明性の高い経営を心掛けており、「成果配分」や「ガラス張り経営」、「全員参加型」の方針を採用していました。これにより、従業員や顧客との信頼関係を築くことを目指していました。

沿革

多々良の歴史は1922年に始まり、創業者である鑪大冶郎が個人営業として立ち上げたのがきっかけです。その後、1954年に「株式会社多々良工務店」として法人化し、1991年には社名を「株式会社多々良」に変更しました。また、1997年には100%子会社として「有限会社ハーモニー多々良」を設立し、事業の多角化を進めました。

しかし、経営環境は厳しく、2008年5月8日に熊本地裁に破産を申し立てました。負債総額は、子会社も含めて56億5,000万円に達していました。この破産は、長い歴史を持つ企業にとって大きな転機となりました。

関連会社

多々良には、有限会社ハーモニー多々良や有限会社リフォーム多々良といった関連会社も存在し、様々な分野で活動を展開していました。これらの会社は、建設業の他にもリフォーム業務なども手掛けており、より多様なサービスを提供できる体制を整えていました。

最後に、消え去った株式会社多々良のウェブサイトは、ウェイバックマシンで2008年4月5日付けのアーカイブが残されています。これにより、当時の情報を確認することが可能です。

もう一度検索