光の森

熊本県菊陽町 光の森地区：計画から発展まで

光の森は、熊本県菊池郡菊陽町に位置する住宅地です。1丁目から7丁目まであり、2023年10月末現在、約4800人の人口を擁する地域として発展を遂げています。その歴史は、1960年代後半にさかのぼります。九州自動車道の建設を機に、県住宅供給公社による大規模なニュータウン開発計画「武蔵ヶ丘団地」が着工されたことが始まりです。当初は白川北岸の丘陵地帯に約3500戸の住宅と、1万4000人規模の居住者を想定した計画でした。

しかし、光の森地区を含む周辺地域は開発規制区域に指定され、計画は当初の予定とは異なる展開を辿ります。規制区域を回避した周辺地域で「すずかけ台団地」や「杉並台団地」などの開発が先行。光の森地区は未開発地として長年残されることになります。

転機となったのは2002年、光の森地区の分譲開始です。開発は一気に加速し、2004年の大型ショッピングセンター「ゆめタウン光の森」開業を契機に、商業施設や住宅の建設が活発化しました。この結果、光の森地区は全国でも有数の高い人口増加率を記録する開発ラッシュ地域となりました。

2007年には区画整理が完了し、住所表記が「大字津久礼」から「光の森1～7丁目」に変更。光の森という地名が正式に誕生しました。現在では、光の森地区の周辺地域にも「光の森店」を冠した商業施設が多く立地しており、地域全体としての認知度、経済活動の活発さが伺えます。住所上は合志市であるものの、光の森地区と隣接し、熊本県道316号住吉熊本線に面している立地がその理由です。

光の森地区の沿革

光の森地区の開発は、綿密な計画に基づいて段階的に進められました。主な出来事を以下に示します。

1994年: 基本計画が建設省によって承認。
1995年: JR九州との間で新駅設置に関する覚書締結、都市計画決定告示、市街化区域編入。
1996年: 施行規程と事業計画が建設大臣によって認可。
2002年: 用途地域の変更指定、第1期分譲開始。
2004年: ゆめタウン光の森開業、熊本北郵便局開局。
2006年: JR光の森駅開業。
2008年～2011年: 住宅展示場の複数期にわたるオープン。
2013年: 住宅展示場「光の森とーくらんど」オープン。
2018年: 光の森交番落成。

交通アクセス

光の森地区は、以下の交通機関でアクセス可能です。

道路: 熊本県道316号住吉熊本線、熊本県道311号新山原水線、熊本県道337号熊本菊陽線
鉄道: JR九州豊肥本線 光の森駅（熊本市内に所在するものの、北口側は菊陽町光の森地区に直結）
バス: 九州産交バス、熊本電鉄バス

光の森駅は、九州新幹線が停車する熊本駅へのアクセスも良好です。新水前寺駅で熊本市電に乗り換えることで、熊本市中心部へのアクセスも容易です。

光の森地区の施設

光の森地区には、多様な施設が整備されています。

公共・行政施設: 光の森町民センター「キャロッピア」、菊陽町役場西部支所、武蔵ヶ丘コミュニティーセンター
教育施設: 菊陽町立武蔵ヶ丘中学校、武蔵ヶ丘小学校、菊陽西小学校
医療施設: たに耳鼻咽喉科アレルギー科、仁誠会クリニック光の森、光の森脳神経外科内科
商業施設: ゆめタウン光の森、その他多数の商業施設（スーパーマーケット、飲食店、専門店など）
* 郵便局: 熊本北郵便局


周辺地域には、光の森地区と同様の名称を持つ商業施設やマンションが多く存在します。これは、光の森地区の知名度と、その周辺地域における経済活動の活発さを示す一つの指標と言えるでしょう。


光の森地区は、計画的な開発と交通の便の良さ、そして充実した生活環境によって、多くの人々にとって魅力的な居住地となっています。今後も更なる発展が期待される地域です。

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