多久聖廟

多久聖廟は、佐賀県多久市に位置する由緒ある孔子廟です。1708年（宝永5年）に肥前多久邑主であった多久茂文が、教育振興への強い願いを込めて建立しました。

歴史的背景

多久茂文は、学問の重要性を深く認識し、領民の教育水準向上を目指していました。その第一歩として、1699年（元禄12年）に学問所である東原庠舎を建設。庠舎の講堂に孔子像を安置し、学問の府としての基礎を築きました。その後、さらなる発展を願い、1708年（宝永5年）に椎原山の麓に壮麗な拝殿を完成させました。この拝殿は「恭安殿」と呼ばれ、現在の多久聖廟の中核となっています。

変遷と文化財指定

聖廟は、時代の流れとともに変化を経験しました。1907年（明治40年）には改修工事が行われ、屋根が瓦葺から銅板葺へと変更されました。その歴史的価値が認められ、1921年（大正10年）3月3日には敷地全体が国の史跡に指定されました。さらに、1933年（昭和8年）1月23日には、当時の国宝保存法に基づき国宝（旧国宝）に指定。戦後の文化財保護法施行に伴い、1950年（昭和25年）8月29日には国の重要文化財として改めて指定されるに至りました。

所在地

多久聖廟は、佐賀県多久市多久町1642番地に位置しています。静かで落ち着いた環境の中に佇み、訪れる人々に心の安らぎを与えてくれます。

関連情報

多久聖廟バスストップ：最寄りのバス停です。
九州・沖縄地方の史跡一覧：九州・沖縄地方の他の史跡についても調べることができます。
佐賀県の観光地：佐賀県には他にも多くの観光地があります。

外部リンク

多久市ホームページ > 多久聖廟
孔子の里 - 多久聖廟管理者'>公益財団法人孔子の里 - 多久聖廟管理者
国指定文化財等データベース
* 多久聖廟[Hi-res/4K SAGA]Taku Confucian Temple - YouTube

多久聖廟は、教育の重要性を伝える歴史的建造物であるとともに、美しい景観と静寂に包まれた心の癒し空間でもあります。佐賀県を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

もう一度検索