多摩そごう

多摩そごう

多摩そごうは東京都多摩市の多摩センター駅前に位置し、かつて存在した百貨店です。1988年に株式会社多摩そごうが設立され、1989年10月20日にオープンしました。当初のキャッチフレーズは、「はじめまして、新・山の手社交界」というもので、多摩ニュータウンの中心にふさわしい雰囲気を演出していました。

概要

多摩そごうは、将来的な人口が約31万人と予測されていた多摩ニュータウンの中心地、多摩センター駅前に立地していました。この地域は、八王子そごう、柚木そごう、橋本そごうなどと連携して、西東京地域でのそごうのブランド力向上とエリアネットワークの構築を目指していました。開店当初は順調に見えましたが、1992年にTBS系で放送されたドラマ『東京エレベーターガール』の舞台に選ばれるも、自然環境の問題から人口が20万人を下回り、駅からの距離もあり赤字が続きました。

その結果、2000年にはそごうグループ全体の破綻に伴い、1999年9月18日に多摩そごうも閉店せざるを得ませんでした。

店内の特徴

多摩そごうの1階には、世界の人形時計が設置されており、訪れる人々に楽しさを提供していました。また、エスカレーターの横には多摩の自然をテーマにした『バード・サンクチュアリー』という装置があり、多くの小鳥が囀りながら動く様子が、訪問者に癒しを与えていました。さらに、特異なデザインで話題になったクリスタルタワーも存在しました。しかし、店が閉店する際には、これらの素晴らしい設備も全て撤去され、新たに三越が多摩センターに入居する際に改装されました。

沿革

多摩そごうは、1989年に開店し、地上7階、地下2階のSRC造の立派な百貨店ビルを誇っていました。しかし、2000年7月12日に、そごうグループが民事再生法の適用を申請することになり、多摩そごうも553億円の負債を抱える結果となりました。而して、同年9月18日に店舗は閉店しました。閉店後、2000年11月からは三越多摩センター店や大塚家具多摩ショールームなどが入居し、2006年のリニューアルでは、三越が地下1階から2階に、大塚家具が3階から5階にそれぞれ配置されることになりました。2010年には、大塚家具が立川に移転し、2011年4月には新たに専門店街を併設したショッピングセンター「ココリア多摩センター」がオープンしました。

主な店舗・施設

多摩そごう内には、サトームセン、世界堂、紀伊国屋書店、ディズニーストア、ペットショップジョーカー、山野楽器、竹葉亭、ホテルオークラ桃里、天一、ベネトンなど、さまざまな店舗がありました。

アクセス

多摩そごうへのアクセスは、京王線、小田急線、または多摩モノレールを利用して多摩センター駅で下車することで、非常に便利でした。多摩そごうは地域のシンボルとして多くの人々に親しまれていましたが、その歴史は残念ながら終わりを迎えました。

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