多摩市ミニバス

多摩市ミニバス

多摩市ミニバスは、東京都多摩市で運行されているコミュニティバスです。1997年11月1日に運行を開始して以来、地域住民の足として親しまれています。運行は京王バス多摩営業所に委託されており、多摩市の東西・南北を結ぶ2路線を運行しています。

概要

多摩市ミニバスは、多摩市が運行経費を補助し、京王バス多摩営業所が実際の運行と管理を担当しています。コミュニティバス専用車両を使用していますが、運賃体系は通常の京王バスと同様で、武相運賃区域に基づいた多区間運賃制が採用されています。初乗りは現金・ICカードともに200円で、小人半額です。京王バスのIC定期券「モットクパス」やPASMO・Suicaなどの交通系ICカード、東京都シルバーパスも利用可能です。

運行ルートは、永山駅（小田急永山駅・京王永山駅）を起点とする東西線と南北線の2路線4ルートです。東西線は右回りと左回りの循環経路で、多摩センター駅や唐木田駅を経由します。南北線は桜ヶ丘・和田ルートと愛宕ルートがあり、交互に運行されています。永山駅を跨いでの乗り越しはできませんが、永山駅で東西線同士、または東西線と南北線を乗り継ぐ場合は、乗継割引が適用されます。

沿革

1997年11月1日 - 運行開始。当初は南北線（永山駅 - 百草団地）と東西線（多摩センター駅 - 永山駅）の2路線でした。
1999年6月 - 増便や経路変更を実施。
2003年1月 - 新たな経路（永山駅 - 豊ヶ丘 - 多摩センター駅）を開設し、東西線と一体化して循環線として運行を開始。
2005年4月1日 - ハローキティのラッピングバス運行開始。
2009年10月 - 東西線に新型中型車両（日野・レインボーII）を導入。
2010年9月 - 南北線に新型小型車両（日野・ポンチョ）を導入。
2014年10月 - 南北線のルートを変更（一部区間の廃止と愛宕ルートの新設）。

路線

現行路線

東西線
永52系統（右循環）：永山駅 → 豊ヶ丘四丁目 → 総合福祉センター → 唐木田駅 → 多摩南部地域病院 → 多摩センター駅 → 永山駅
永53系統（左循環）：永山駅 → 多摩センター駅 → 多摩南部地域病院 → 唐木田駅 → 総合福祉センター → 豊ヶ丘四丁目 → 永山駅
※東西線は循環路線のため、永山駅をまたいでの乗り越しはできません。
南北線
永71系統（桜ヶ丘・和田ルート）：永山駅 - 桜ヶ丘二丁目坂 - 桜ヶ丘三丁目 - 総合体育館 - 地蔵堂
永72系統（愛宕ルート）：永山駅 - 水道塔前 - 愛宕東公園 - ロケット公園前 - 多摩センター駅
※南北線は片道運行です。

廃止路線

南北線（旧）
永71系統（永山駅 - 百草団地）：永山駅 - 多摩市役所 - 桜ヶ丘二丁目 - 総合体育館 - 百草団地
※2014年10月の経路変更により一部区間が廃止されました。

車両

多摩市ミニバスの車両は、多摩市の花であるヤマザクラをデザインしたラッピングが施されています。このデザインは、東京都市大学メディア情報学部の小池情報デザイン研究室が担当しました。また、東西線ではハローキティのラッピングバスも運行されており、車内にはサンリオキャラクターの装飾や、多摩市内の名所を紹介するポスターが掲示されています。

現行車両
南北線：日野・ポンチョ（定員36名）
東西線：日野・レインボーII（定員55名）
過去の車両
日産ディーゼル・RN（KC-RN210CSN）

あたごミニバス

2010年10月から2011年1月にかけて、愛宕・和田地区と永山駅・多摩市役所を結ぶミニバス「あたごミニバス」の交通社会実験が行われました。この実験は、高齢化が進む地域の活性化を目的としたものでしたが、1日の平均乗客数は目標を下回りました。しかし、地域交流の促進や健康長寿のまちづくりに向けた一歩として評価されました。

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