多良間中継局

多良間中継局（たらまちゅうけいきょく）は、沖縄県宮古郡多良間村にある多良間島に設置されたラジオおよびテレビの中継局です。この中継局は、地域の放送サービスを提供するために重要な役割を果たしており、様々な放送局が同局を利用しています。

概要

多良間中継局は、主に多良間村における放送エリアを担当していますが、水納島では宮古島中継局から信号を受信しています。また、NHK-FMの信号は石垣島北東部（平久保半島の東岸）でも受信可能です。放送波の送受信においては、民放のアナログテレビは宮古島中継局を経由して受信し、石垣中継局に伝送されています。デジタルテレビについては、当中継局のUHF-TTLを通じて石垣中継局に信号が送られています。一方で、ラジオは宮古島中継局を中心にサービスが提供され、石垣中継局には別の回線で信号が伝達されています。

沿革

多良間中継局の歴史は1977年に始まります。この年、NHK沖縄放送局が平良テレビ中継局の難視聴問題を解消するために、テレビ中継局を開局しました。当初は総合60ch、教育62chの放送チャンネルが用意され、出力はそれぞれ1Wでした。

1993年12月には、琉球放送（RBC）と沖縄テレビ（OTV）がそれぞれ放送を開始しました。この際、RBCは58ch、OTVは56chのチャンネルで、出力は共に30Wでした。続いて2005年には、琉球放送（RBCiラジオ）とラジオ沖縄（ROK）がFM方式の中継局を開設し、中波混信を解消しました。

デジタル放送の時代も到来し、2008年12月にはNHKの地上デジタルテレビジョン放送が始まり、その後2009年には民放もデジタル放送の提供を開始しました。2011年には、アナログ放送が終了し、アナログ中継局が廃止されました。さらに、2012年にはNHK-FM放送が開局し、2015年にはエフエムみやこの多良間中継局も開設されました。

テレビ放送送信設備

民放のアナログテレビ放送は、NHKと異なり信号の伝送方式が異なっていたため、出力が高い設定となっていました。その結果、石垣中継局はここからの電波を受信し、再送信する形を取っていました。琉球朝日放送（QAB）については、アナログの送信設備が設置されなかったものの、2009年10月にデジタル高清局として開局しました。

ラジオ放送送信設備

こちらでは、民放の2社はAMラジオ局として運営されているものの、外国との混信を避けるためFMでの中継局が実施されています。NHKは、宮古島中継局からの信号を基にして放送しており、2012年にFMのみの中継局が開設され、地域全体でのサービスが強化されています。

外部リンクや参考文献に関しても、多くの情報源や資料が存在し、これにより多良間中継局の運営状況や歴史的背景がさらに深まっています。地域の放送インフラとして、多良間中継局は今後も重要な役割を果たしていくことでしょう。

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