宮古郡

宮古郡の概要

宮古郡（みやこぐん）は、沖縄県に存在する郡で、現在は多良間村（たらまそん）のみで構成されています。2024年11月1日時点の推計人口は1,010人、面積は22平方キロメートル、人口密度は45.9人/平方キロメートルです。宮古郡は、かつて宮古諸島の一部を構成していましたが、市町村合併によりその範囲は変化してきました。

歴史

宮古郡は、1896年（明治29年）4月1日に「沖縄県ノ郡編制ニ関スル件」に基づき、行政区画として発足しました。当初は、平良間切、下地間切、砂川間切、および多良間島を含む地域で構成され、郡役所は平良間切に設置されました。その後、1908年（明治41年）には島嶼町村制の施行により、平良村、下地村、城辺村、伊良部村が誕生しました。

1913年（大正2年）には平良村の一部が多良間村として分立し、1924年（大正13年）には平良村が町制を施行して平良町となりました。太平洋戦争後、宮古郡は米軍の統治下に置かれましたが、1972年（昭和47年）に沖縄が日本に復帰した際に、日本の一部となりました。

1947年（昭和22年）には城辺村が町制を施行して城辺町となり、平良町が市制を施行して平良市（現在の宮古島市）として郡から離脱しました。1948年（昭和23年）には下地村の一部が上野村として分立、1949年（昭和24年）には下地村が町制を施行して下地町となりました。その後、1982年（昭和57年）には伊良部村も町制を施行し伊良部町となりました。

しかし、2005年（平成17年）に城辺町、下地町、伊良部町、上野村が平良市と合併し、宮古島市が発足したことで、宮古郡は多良間村のみの構成となりました。

行政

宮古郡の行政は、郡役所が中心となって行われていました。郡役所長は島司とも呼ばれていました。かつては沖縄県議会選挙の選挙区として「宮古郡区」が存在しましたが、宮古島市発足後は多良間村の人口が少ないため、「宮古島市区」として扱われるようになりました。

現在の状況

現在の宮古郡は、多良間村という一つの村で構成されています。これは、かつての宮古郡の歴史と変遷を物語るものであり、沖縄の島々の行政区画の複雑さを象徴しています。

参考文献

『平良町町誌』沖縄県宮古郡平良町、1934年。
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 47 沖縄県、角川書店、1986年6月1日。ISBN 4040014707。

関連項目

京都[[郡]]

外部リンク

宮古郡に関連する地理データ - オープンストリートマップ

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