多良駅 (台東県)

多良駅について

多良駅（トゥオリャンえき）は、台湾鉄路管理局（台鉄）南廻線にかつて存在した駅で、台湾南東部の台東県太麻里郷に位置していました。その美しい景観から「全台最美車站（台湾で最も美しい駅）」として鉄道ファンに広く知られています。特に、ホームから一望できる太平洋の眺めは息をのむほど美しく、多くの人々を魅了してきました。

しかし、駅周辺に人家がほとんどなく、利用客が少ない状況が続いていたため、2006年7月をもって駅は廃止されました。その後、2008年からは不定期で運行される「郵輪式」観光列車が停車する見学スポットとして復活し、再び人々の注目を集めるようになりました。

近年では、営業駅としての再開業を望む声が高まっており、台鉄は最短で2022年3月以降の再開業を視野に入れた計画を台東県政府に打診しています。多良駅が再び活気を取り戻す日が待ち望まれています。

歴史

多良駅の歴史は以下の通りです。

1992年
10月5日：開業
10月25日：正式開業
10月28日：招呼站（無人駅）に変更
2006年
7月1日：仮廃止
10月1日：正式に廃止
2008年
8月23日：観光列車の見学駅として復活
2017年
3月：付近に設置されていた携帯電話基地局が景観上の問題となり、立法院交通委員会での質疑の結果、国家通訊伝播委員会が移転計画を承認
10月1日：安全対策工事のため、12月31日まで一時閉鎖
2020年
5月28日: 駅南側の線路が新ルートに切り替え
2021年
2月1日: 太麻里郷公所により、観光客からの清掃費用（1人10元）徴収を開始


このように、多良駅は開業から廃止、そして観光地としての復活と、めまぐるしい変化を遂げてきました。特に、廃止後もその美しい景観が評価され、観光地として再び注目を集めるようになったことは特筆すべき点です。

駅構造

多良駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。シンプルな構造ながら、そのロケーションの素晴らしさが際立っています。

利用状況

多良駅の利用状況は、営業していた時期には利用客が少なかったことが廃止につながった要因の一つです。しかし、観光地としての再開後は、多くの観光客が訪れるようになり、新たな賑わいを見せています。

駅周辺

多良駅周辺には、以下の施設やスポットがあります。

鼎東客運（山線営運区） 安朔線「多良」バス停
台東県立多良国民小学（廃校）
太平洋
台9線


多良駅の周辺には、太平洋の壮大な景色が広がり、自然を満喫できる環境です。

隣の駅

多良駅は南廻線に位置し、隣の駅は以下の通りです。

瀧渓駅 - 多良駅 - 金崙駅

出典

多良駅に関する情報は、以下の出典を参考にしています。

多良駅 台東觀光旅游網
* 【4K Live Cam】台湾東部鉄道 台東多良駅 ライブカメラ - YouTube Taitung Amaging

まとめ

多良駅は、その美しい景観が多くの人々を魅了する駅です。廃止されたものの、観光地として復活し、再び注目を集めています。再開業への期待も高まる中、今後の動向が注目されます。

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