多賀城市立城南小学校

多賀城市立城南小学校：歴史と発展が息づく学校

多賀城市立城南小学校は、宮城県多賀城市城南一丁目に位置する公立小学校です。東北歴史博物館や多賀城政庁跡といった歴史的建造物が近隣にあり、児童たちは豊かな歴史的環境の中で学ぶことができます。2014年度当初の児童数は862名、職員数は40名と、多賀城市内6小学校中、最大規模を誇ります。

校名の由来と歴史

校名は、学校の所在地が多賀城政庁跡の南側にあることに由来しています。1975年4月開校当初は、多賀城小学校内に本校を置き、山王小学校に分教室を置く形態で運営されました。現在の校舎が完成したのは1976年9月で、その後、1978年11月と1984年3月に校舎増築が行われています。開校記念日は1月29日。1977年1月29日に屋内運動場の落成式、校旗樹立、校歌発表会が行われたことを記念して制定されました。

シンボル：校章と校歌

1975年9月1日に制定された校章は、多賀城の軒瓦である「重弁蓮華文鬼板瓦」を図案化し、中央に「小」の文字を配したデザインです。デザインを考案したのは伊橋寛氏です。

校歌は1976年11月に制定され、作詞は菊地新氏、作曲は三善晃氏によるものです。通作歌曲形式の歌詞と二部合唱の楽曲で構成されています。

学区と地域社会

多賀城市は、約1300年前の奈良時代から約600年間、東北地方の国府と鎮守府が置かれた歴史を持つ地域です。城南小学校の学区は市北北西に位置し、多賀城政庁跡、多賀城碑、多賀城廃寺などの史跡や東北歴史博物館といった歴史的資源が豊富です。2001年に開業したJR東北本線国府多賀城駅周辺は、駅開業後に急速な宅地化が進み、人口が増加しました。現在は落ち着きを見せており、児童数も横ばい状態を維持しています。地域住民と保護者の教育への関心は高く、活気のある地域社会を形成しています。

通学区域

城南小学校の通学区域は以下の通りです。

多賀城市：市川、浮島、浮島1丁目、浮島2丁目、高崎、高崎1丁目、高崎2丁目、高崎3丁目、城南1丁目、城南2丁目、東田中、東田中1丁目、東田中2丁目（11番、12番、29～37番・38番の一部及び39番）

進学先中学校

卒業生は、主に多賀城市立高崎中学校と多賀城市立第二中学校に進学します。市川と浮島地区の児童は第二中学校、それ以外の地域は高崎中学校が主な進学先です。

アクセス

JR東北本線国府多賀城駅から約270mの距離に位置しています。

出身有名人

城南小学校の卒業生には、俳優の千葉雄大氏とプロ野球選手の平沢大河氏がいます。千葉雄大氏は、番組企画で寄贈した本が図書室に「千葉雄大文庫」として設置されています。

まとめ

多賀城市立城南小学校は、歴史と自然に恵まれた環境の中で、児童たちが活き活きと学び、成長できる学校です。地域社会との連携を大切にし、未来を担う子どもたちの育成に貢献しています。

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