夜梅祭

夜・梅・祭（よるうめまつり）とは

「夜・梅・祭」は、茨城県水戸市にある偕楽園と常磐神社を主な会場として、夜間に開催されるイベントです。水戸の梅まつり110周年を記念し、2006年に初めて開催されました。主催は水戸の梅まつり実行委員会、主管は水戸青年会議所が務めています。

イベントの特徴

この祭りの最大の特徴は、全国的にも珍しい夜の梅を楽しめる点です。ライトアップされた園内を散策しながら、夜から朝にかけて強く香る梅の芳香を堪能できます。園内には5,000個を超えるキャンドルが設置され、幻想的な雰囲気を醸し出します。また、地元の食材を使ったスローフードの出店や、水戸藩特産の西ノ内紙を使った装飾、水戸石州流のお茶の披露など、地域の文化を体験できる催しが多数あります。

2008年からは花火の打ち上げも行われ、祭りをさらに盛り上げています。花火は、水戸にある老舗企業で、数々の受賞歴を持つ野村花火工業が担当しています。

開催の目的

「夜・梅・祭」は、日帰り客が多い水戸周辺の観光客に、夜型のイベントを通じて宿泊を促し、近隣の飲食店や宿泊施設を含む市街地の発展を目指す「一泊型観光都市」水戸の実現を目的としています。

歴史

2009年には、従来の梅林のライトアップに加え、孟宗竹の竹林のライトアップが実施され、その美しさから常設のライトアップが整備されるきっかけとなりました。2015年からは、会場に弘道館も加わり、ライトアップが行われるようになりました。

略史

2006年: 第1回開催。手作りの竹行灯や地産地消の飲食ブースが話題を呼びました。来場者には、焼印を施した木札が配布され、現在も夜梅の名物となっています。
2007年: 第2回開催。会場を偕楽園・見晴らし広場に移し、梅林のライトアップが強化されました。常磐神社の能楽殿も会場となり、好文亭前に1,000個のキャンドルが設置されました。
2008年: 第3回開催。新月におみくじを引くブースが設けられ、偕楽園下からの花火打ち上げが始まりました。
2009年: 第4回開催。表門や吐玉泉のライトアップや、竹林のライトアップが話題を呼びました。職人村の設置や、朝がゆの無料提供など、新たな試みも行われました。
2010年: 第5回開催。雨天の中での開催でしたが、地産地消の飲食ブースやナイトウォークが好評でした。能楽殿では、傳田真央さんのステージが実現しました。
2011年: 第6回開催。後夜祭は東日本大震災の影響で中止となりました。
2012年～2019年: 第7回から第14回まで開催。
2020年: 第15回は新型コロナウイルスの影響で中止となりました。
2021年: 第16回は弘道館のみで規模を縮小して開催。偕楽園では、代替企画として「チームラボ　偕楽園光の祭」が開催されました。
2022年: 新型コロナウイルス感染拡大のため、両会場とも中止。「チームラボ　偕楽園光の祭」が代替企画として開催されました。
2023年: 第17回は弘道館と偕楽園で開催。両会場で花火が打ち上げられました。
2024年: 第18回は弘道館と偕楽園で開催されました。

交通アクセス

「夜・梅・祭」当日は、茨城交通と関東鉄道が臨時バスを運行します。偕楽園始発のバスは通常、土日でも19時台まで運行しています。偕楽園駅は、祭りに合わせた営業は行っていません。鉄道で帰宅する場合は、路線バスで水戸駅まで行く必要があります。

まとめ

「夜・梅・祭」は、水戸の美しい梅と歴史、文化を体感できる特別なイベントです。幻想的な夜の梅を楽しみながら、地域の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。

その他

関連情報については、夜梅祭専用ホームページをご確認ください。

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