夢の雫と星の花

夢の雫と星の花

『夢の雫と星の花』は、いしき蒼太によって執筆された小説、およびkancoが作画を担当した漫画作品です。この作品は、双葉社とソニー・ミュージックエンタテインメントが共同で運営する小説投稿サイト「monogatary.com」に投稿されたことから始まりました。

概要

『夢の雫と星の花』は、音楽ユニットYOASOBIの楽曲『あの夢をなぞって』の原作として知られています。monogatary.comでは、プロローグからエピローグまで全7章で構成され、著者のいしき蒼太は、読者に驚きを与えるために視点が変わるたびに「実は……」という仕掛けを施したと語っています。

この作品は「モノコン2019」において、星野舞夜の『タナトスの誘惑』と共にソニーミュージック賞を受賞しました。いしき蒼太は、自身の小説がミュージックビデオになる可能性に期待し、この公募サイトで「モノコン2019」を見つけ、執筆に至ったと述べています。

2020年7月25日からは、LINEマンガでkancoによる漫画版が独占先行配信され、同年8月8日には第1巻から第3巻が電子書籍としてリリースされました。さらに、12月26日からはコミックシーモアにて、第4巻にあたる『夢の雫と星の花 Another story』が先行配信されました。

小説版は、2020年9月18日に双葉社から出版された書籍『夜に駆ける YOASOBI小説集』に第二章として収録されています。また、2021年2月14日には、コミカライズ版が双葉社から書籍化されました。書籍版では、電子版と同様にkancoが作画を担当し、2人の主人公のその後を描いた「Another Story」や、原作者いしき蒼太による書き下ろし小説、キャラクターのラフスケッチ、「予知解説図」なども収録されています。

あらすじ

物語は、主人公である女子高校生・双見楓が、2週間後の7月27日に開催される音見川の花火大会で、幼馴染の男子高校生・一宮亮から告白されるという予知夢を見ることから始まります。一方、一宮亮もまた、同じ日に双見楓に告白されるという予知夢を見ていました。予知夢には、その通りに行動しないと能力を失うという制約があり、7月27日を巡って2人の間で恋心が揺れ動きます。

書籍情報

小説

『夜に駆ける YOASOBI小説集』
単行本：2020年9月18日、双葉社、ISBN 978-4-575-24321-5
文庫本：2021年9月16日、双葉社、ISBN 978-4-575-52504-5

コミックス

kanco 『夢の雫と星の花』 全1巻、2021年2月14日、双葉社、ISBN 978-4-575-44001-0

電子書籍

kanco 『夢の雫と星の花』 双葉社、全4巻
夢の雫と星の花（1）、2020年8月8日
夢の雫と星の花（2）、2020年8月8日
夢の雫と星の花（3）、2020年8月8日
夢の雫と星の花 Another story、2021年2月11日

スマホ映画

同名小説を原作とした実写映画が、バーティカルシアターアプリ「smash.」で2022年3月24日から配信されました。主人公の双見楓を上白石萌歌、幼馴染の一宮亮を青木柚が演じています。全9話。

キャスト

双見楓 - 上白石萌歌
一宮亮 - 青木柚
その他、尾崎右宗、津田寛治、丈太郎、寺田農、早瀬マミ、原田龍二、福田愛依などが出演。

主題歌

YOASOBI「あの夢をなぞって（Ballade Ver.）」

関連リンク

YOASOBI
あの夢をなぞって
monogatary.com

外部リンク

夢の雫と星の花 - monogatary.com
夢の雫と星の花 - 双葉社

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