夢みる想い

「夢みる想い」について

「夢みる想い」（原題: Non ho l'età）は、1964年のユーロビジョン・ソング・コンテストでイタリア代表として歌われ、見事に優勝を果たした楽曲です。この楽曲の作曲はマリオ・パンツェーリ、作詞はニコラ・サレルノによって手掛けられました。日本語盤では「夢みる想い」として知られ、原題の音声に基づく呼称として「ノノレタ」や「ノ・ノ・レタ」とも表記されることがあります。

コンテストの詳細

1964年、コペンハーゲンで行われたユーロビジョンの舞台では、16歳のジリオラ・チンクェッティがこの曲をイタリア語で披露しました。実は、この楽曲はその年のサンレモ音楽祭においても優勝しており、同じくイタリア代表として誇らしい成果を収めていました。チンクェッティは、後に1986年のユーロビジョンで「あこがれ」を歌唱し、若干13歳での優勝を果たしたサンドラ・キムに次ぐ、史上2番目に若い優勝者として記録されています。

「夢みる想い」は、コンテスト内で12番目にパフォーマンスを行いました。この年の投票は非常に僅差で行われ、結果的に49ポイントを獲得して16曲中の首位に輝いているのです。

商業的成功と普及

この楽曲はイタリア国内に留まらず、ヨーロッパ全体やスカンディナヴィアなどでも大変な商業的成功をおさめました。さまざまな言語でカバーされ、例えば英語版「This is My Prayer」、スペイン語版「No Tengo Edad」、フランス語版「Je suis à toi」、ドイツ語版「Luna nel blu」などが制作されました。日本語版も存在し、多くのアーティストによって様々な言語でカバーされています。特に、ブルガリアの著名な歌手リリー・イヴァノヴァや、香港のレベッカ・パン（潘迪華）などが1964年にこの曲をカバーしました。

後の展開

ユーロビジョンの翌1965年には、フランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」が優勝し、イタリア代表はボビー・ソロの「Se piangi, se ridi」でした。また、ジリオラ・チンクェッティは1974年のユーロビジョン・ソング・コンテストでも「夢はめぐり来て」を披露し、ABBAの有名な「恋のウォータールー」に次ぐ2位に輝きました。さらには、1991年のローマでのユーロビジョンでは、トト・クトゥーニョと共に司会を務めるなど、長い間この舞台に関与していました。

1974年の「夢はめぐり来て」の英語版「Go」は全英シングルチャートで8位にランクインし、チンクェッティが一発屋ではないことを証明したとされます。これにより、彼女の音楽家としてのキャリアは更なる発展を迎えました。

「夢みる想い」は、今なお多くの人々に親しまれ続ける名曲です。

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