夢ライヴ

アルバム『スペシャルライヴ』の詳細

『スペシャルライヴ』、一般には『夢ライヴ』と呼ばれるこのアルバムは、シンガーソングライターとして名高い谷村新司とさだまさしのコラボレーション作品です。本作は1982年8月12日に日本武道館で開催された「青春キャンパス10000人の夏まつり花王ヘアケアフェスティバル」の実況録音を基にしています。このライヴは奈良県のアーティストたちが集まり、多くのファンに愛された特別なイベントでした。

本作は、特にさだまさしにとって初の他のアーティストとの共演盤となり、彼の多様な音楽スタイルを披露する機会ともなりました。興味深いことに、さだはこのアルバムにおいて、グループ「グレープ」の名曲「島原の子守唄」以来の非オリジナル曲である「いい日旅立ち」を公式にリリースしました。また、随想録に収録されていた「掌」以来の作品であって、グレープ時代の名曲「精霊流し」が収録されるという、ファンにはたまらない内容となっています。

1985年にはCD化が行われ、一部のトラックがカットされたため、オリジナルの雰囲気を保ちながらも1枚に圧縮されました。これにより、より手軽に楽しめる形で新たにリリースされることとなりました。

収録曲の特徴

アルバムは2枚のディスクに分かれている各ディスクにはさまざまな名曲が収録されています。

Disc 1

• - SIDE 1 では、さだまさしの「天までとどけ」や「防人の詩」など、彼の代表曲が並びます。その中でも特に注意が必要なのは、「防人の詩」の歌詞が一部変更されている点です。また、「しあわせについて」もここに収録されています。

• - SIDE 2 では、長崎にまつわる名曲「精霊流し」や、さだが教えるバイオリンのおけいこといった心温まるシーンが展開されます。特に「雨昴」では、谷村新司とさだまさしのデュエットが実現し、この楽曲は両者のユーモアを軽快に盛り込んでいます。

Disc 2

• - SIDE 3 からは谷村新司のソロパートが目立ち、その中には「喝采」や「真夜中のカーニバル」、「スーパースター－MY SUPERSTAR－」など人気楽曲が含まれています。これらの楽曲は彼の情熱や才能を存分に感じさせる作品です。

• - SIDE 4 では、もう一度二人のコラボレーションが見られ、たとえば「秋桜（コスモス）」では、さだとの共演が楽しめます。また、アルバムの最後には「いい日旅立ち」が収録され、さだと谷村、新司による大規模なフィナーレを迎えます。

全体を通して、アコースティックなサウンドが心地よく響き、聴くものを温かく包み込む魅力があります。『スペシャルライヴ』は、時代を超えて愛され続ける名盤となっており、シンガーソングライターの道を歩む多くの人々に影響を与え続けている作品といえるでしょう。

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