夢二郷土美術館

夢二郷土美術館

夢二郷土美術館は、岡山県岡山市中区と瀬戸内市に存在する文化施設で、画家で詩人の竹久夢二の作品を専門に展示しています。運営は公益財団法人両備文化振興財団によって行われ、館長は両備グループの代表である小嶋光信氏が務めています。

館の概要

本館は岡山市中区の後楽園外苑にあり、別館は瀬戸内市邑久町に位置しています。竹久夢二は明治から大正にかけて活躍した有名な画家であり、ここでは彼の優れたアート作品や詩を楽しむことができます。

歴史的経緯

1966年、西大寺市に夢二郷土美術館が設立され、その後1970年には夢二の生家がある邑久町においても美術館が開館しました。1979年には、博物館として正式に登録され、夢二生誕95年を記念して特別展示が行われました。さらに1984年には、夢二の生誕100年にあたる年に新しい本館が設立され、以後、夢二生家と少年山荘が分館として展開されることとなりました。

所蔵している作品

美術館の所蔵品には、竹久夢二の代表作「立田姫」や「秋のいこい」、さらには「加茂川」など約2,000点が含まれています。本館では常に100点の作品を展示しており、年に2回特別展を開催して夢二の幅広い作品を観覧する機会を提供しています。

分館の特徴

夢二生家

夢二生家は彼が16歳まで過ごした場所で、彼の幼少期の部屋がそのまま保存されている貴重なスポットです。そこでは夢二の芸術作品が展示され、彼の成長を感じることができる空間となっています。

少年山荘

少年山荘（山帰来荘）は、夢二が自ら設計し1924年に建設したアトリエと住居で、復元されたこの建物には、当時の夢二の生画像などが展示されています。夢二の創作活動や彼の人間性に触れられる場所として、多くの訪問者に支持されています。

アクセスと利用案内

美術館へのアクセスは、岡電バスを利用することが多く、JR岡山駅からバスで約15分で到着します。また、宇野バスや岡山電気軌道の利用も便利です。自動車での訪問も可能で、山陽自動車道岡山ICからは約30分でアクセスできます。

本館は午前9時から午後5時まで開館しており、月曜日が休館日です。ただし、祝日や振替休日に該当する場合は、その翌日が休館となります。正確な情報は、美術館の公式ウェブサイトを確認することをお勧めします。

特殊事項

当美術館は1985年に地域文化の振興に功績が認められ、サントリー地域文化賞を受賞したことが特筆される点です。美術館は、かつての西大寺鉄道・後楽園駅の跡地に設立され、地域との深いつながりをもちながら美術品の展示を行っています。

このように、夢二郷土美術館は、たくさんの魅力的な作品や歴史的な背景を持つ特別な場所であり、岡山県を訪れる際には是非立ち寄りたい文化施設です。

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