大久保雅史

大久保雅史のプロフィールとキャリア

大久保雅史（おおくぼ まさふみ、1980年10月14日生まれ）は宮城県名取市出身のプロボクサーです。青木ボクシングジムに所属し、東洋太平洋フライ級王座に就いたことがある彼は、日本のプロボクシング界における特異な存在として知られています。特筆すべきは、彼が日本ランキングには一度も入ることなくして東洋太平洋王者に輝いた点です。

来歴

学生時代

大久保は郁文館高校から日比谷高校定時制に転校することで、ボクシングと学業を両立させていました。高校時代の1998年10月27日、彼はレパード玉熊ジムに所属し、ミニマム級でデビュー戦を行い、勝利を収めました。この時点では若干18歳という年齢のため、将来への大きな期待が寄せられていました。

初期のキャリア

しかし、1999年5月には2戦目で敗北を喫し、その結果、選手生活を一時引退することとなります。大久保は6年のブランクを経て、2005年7月に復帰し、初戦で勝利を取得しました。以降もキャリアを重ね、2006年にはライトフライ級に階級を上げて東日本新人王トーナメントに出場しましたが、準決勝で敗れています。この年の10月には青木ジムに移籍し、フライ級に転向しました。

フライ級での躍進

移籍後、2007年にはOPBF東洋太平洋フライ級7位のウィド・パエスに勝利し、ランキングに名を連ねます。しかし、この段階でも日本のランキングには入ることができませんでした。2008年には急遽行われた王座決定戦で3-0の判定勝ちを収め、東洋太平洋フライ級の王座を獲得しました。

防衛戦とその後

2008年8月には、有富康人との初防衛戦を行い、偶然のバッティングによる負傷で引き分けましたが、防衛を成功させました。その後もジョジョ・バルドンやユーチ・キャリーボーイに勝利し、3度の防衛を果たします。しかし、2010年3月にはWBC世界フライ級8位のロッキー・フエンテスに敗北し、王座を失います。

引退

その後、彼は日本フライ級3位としてスーパーフライ級の試合を行い勝利を収めたものの、網膜剥離により選手生活を続けることができなくなりました。2011年4月9日、後楽園ホールで引退式を行い、元WBA世界フライ級王者坂田健史とエキシビションマッチを行いました。

獲得タイトル

大久保雅史は第38代OPBF東洋太平洋フライ級王座を獲得し、その地位を3度防衛する成果を上げました。彼のボクシングキャリアは、特異かつ多様性に富んだものであり、今なお多くのファンや選手に影響を与える存在として記憶されています。

外部リンク

• - 青木ボクシングジムの公式サイト
• - 大久保雅史の戦績 - BoxRec

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