大井本線料金所

大井本線料金所について

大井本線料金所（おおいほんせんりょうきんじょ）は、東京都品川区に位置していた、首都高速道路湾岸線の一部として利用されていた料金所です。この料金所は、特に交通量が多かったため、過去には渋滞の原因にもなっていました。ここではその歴史や役割、運用停止に至る経緯について詳しく説明します。

概要

大井本線料金所はもともと首都高速道路東京線の料金を徴収していた施設であり、2001年頃まではその主要な役割を果たしていました。しかし、2012年からは距離別料金制度の導入に伴い、その役割が変更されました。主に、東京湾アクアラインからの流入車両、そして入口料金所が設置されていない浮島出入口、空港中央出入口、羽田線の羽田出入口、空港西出入口からの車両のみの料金を徴収するようになりました。それ以外の車両は領収書の確認を行う形となりました。

この料金所は、特に混雑しているエリアであり、ラジオの交通情報でも頻繁に名前が挙がる存在でした。2003年には、渋滞緩和のためにダブルブース化が進められました。この施策は一時的に交通の円滑化に寄与しましたが、ETCの普及が進んだ2005年頃からは、段々と渋滞の緩和が感じられるようになりました。

しかし、2015年には、料金所のすぐ先に中央環状線の大井JCTが新たに設置されました。これにより、大井南入口から湾岸線へと入る交通と本料金所から中央環状線へ向かう交通が交錯することとなり、混雑が再び見られるようになりました。特に交通が多いときには、料金所から大井JCTまでの範囲で折り込み渋滞が発生してしまいました。

運用停止

大井JCTの設置に伴い、渋滞を緩和するための新たな措置が取られることとなりました。2018年3月16日には、大井本線料金所と羽田線平和島本線料金所を廃止し、5つの新しい入口料金所を設置することが正式に発表されました。これにより、湾岸浮島料金所（東京湾アクアラインや浮島入口との兼用）、空港中央入口料金所、羽田入口料金所、空港西入口料金所が新たに設けられることが決定しました。

2018年5月14日には、料金収受業務が終了し、同年5月20日に公式に料金所が廃止されました。その後、料金ブースや関連施設が撤去されました。さらに2019年4月15日からは、大井JCTの分岐点が新たに移設され、大井南入口は湾岸線東行き方面への流入ができなくなり、中央環状線外回りへの接続のみとなりました。これを機に中環大井南入口へと名称が変更され、より一層交通の円滑化が促進されることになりました。

結論

大井本線料金所は、東京都内の交通において重要な役割を果たしてきましたが、近年の交通事情やインフラ整備に伴い、その役割を終えました。新たに設置された料金所や分岐点が混雑緩和につながることが期待されています。今後も、交通の円滑化を図るための施策が求められることでしょう。

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