空港中央出入口

概要

空港中央出入口は、東京都大田区に設けられた首都高速道路湾岸線の重要なインターチェンジです。その名称が示す通り、日本を代表する国際空港である東京国際空港、通称「羽田空港」への主要なアクセスルートとして機能しています。多くの国内外からの訪問者や利用者が、この出入口を経由して空港へ向かいます。この施設は、1993年9月、首都高速湾岸線の一部区間延伸に伴って供用を開始しました。構造的には、上下線どちらの方向からも本線から降りることができ、また、上下線どちらの方向へも本線へ進入できる、いわゆるフルインターチェンジとして整備されています。公式な英語表記は「Haneda Airport」とされていますが、料金所では「Kuko Chuo」という日本語のローマ字表記が使用されています。

構造と利用

空港中央出入口は、湾岸線の本線から出入するための複数のランプウェイで構成されています。かつて存在した川崎・横浜方面（西行）からの出口ランプは現在廃止されており、西行からの直接の流出はできません。しかし、本線への流入は上下線双方に向けて可能です。

東京・千葉方面へ向かうための上り線への入口は湾岸線B17入口として、川崎・横浜方面へ向かうための下り線への入口は湾岸線B16入口として案内されています。

料金所はこれらの入口ランプに設置されています。B17入口（東京方面行き）にはETC専用レーンと一般/ETC混在レーンが、B16入口（川崎方面行き）にはETC/一般混在レーンが設けられており、様々な支払い方法に対応しています（ただし、B16入口には現在閉鎖中のレーンもあります）。

羽田空港へのアクセス

空港中央出入口は、東京国際空港（羽田空港）に直結する形でアクセスできるため、各ターミナルビルへの移動に非常に便利です。空港敷地内にある京急電鉄や東京モノレールの各駅、具体的には羽田空港第1・第2ターミナル駅（京急）、羽田空港第1ターミナル駅（東京モノレール）、羽田空港第2ターミナル駅（東京モノレール）、そして羽田空港第3ターミナル駅（京急・東京モノレール）への送迎や移動の拠点となります。空港を利用する際の交通において中心的な役割を担っています。

位置と注意点

首都高速湾岸線における空港中央出入口は、川崎・横浜方面から見ると多摩川トンネルを経て、東京・千葉方面へ進むと空港北トンネルへと繋がっています。つまり、この出入口は多摩川トンネルと空港北トンネルという二つの水底トンネルに挟まれた区間に位置しています。

このため、上下線ともにこれらの水底トンネル内を通過することになり、法令により危険物の積載車両の通行が厳しく規制されています。具体的には、一定量以上の危険物を積載した車両は、空港中央出入口を含むこれらのトンネル区間を通過できません。該当車両は、首都高速以外のルートを利用する必要があります。

もう一つの重要な注意点として、空港中央出入口から東海ジャンクションを経由して、首都高速湾岸分岐線へ乗り換えることは、上下線どちらの方向からも構造上不可能となっています。湾岸分岐線を利用したい場合は、他のインターチェンジやジャンクションを利用する必要があります。

関連情報・外部リンク

空港中央出入口に関する詳細情報や最新の交通規制、料金情報などを確認する際は、以下の関連情報や外部リンクが参考になります。

関連情報
日本のインターチェンジ一覧

外部リンク
首都高速道路株式会社
* 公益財団法人首都高速道路協会

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