大亜高速海運

大亜高速海運（だいあこうそくかいうん）

大亜高速海運は、韓国の慶尚北道浦項市に本社を置く海運会社です。国際航路と国内航路を運営しており、主に高速船を用いて旅客輸送を行っています。

主な航路

国際航路

釜山 - 対馬航路: 釜山と対馬（厳原港/比田勝港）を結ぶ航路。
釜山 - 福岡航路: 釜山と福岡を結ぶ航路。
鬱陵島 - 竹島航路: 鬱陵島と竹島を結ぶ航路。この航路は、領土問題の焦点となっている竹島へのアクセスを提供する点で、特筆されます。

国内航路

浦項 - 鬱陵島航路: 浦項市と鬱陵島を結ぶ航路。

釜山 - 対馬・小倉・福岡航路の沿革

大亜高速海運の航路は、開設当初から変遷を重ねています。

2000年4月: 対馬（厳原港/比田勝港） - 釜山航路に高速船「シーフラワー号」が就航。
2002年7月: 小倉 - 釜山航路に高速船「オーシャンフラワー号」が就航。
2003年3月: 小倉 - 釜山航路が運休。
2006年10月: 対馬（厳原港/比田勝港） - 釜山航路に高速船「ドリームフラワー号」が就航。
2011年3月: 対馬（厳原港/比田勝港） - 釜山航路が運休。
2011年6月: 対馬（厳原港/比田勝港） - 釜山航路が再開。
2012年2月: 対馬（厳原港/比田勝港） - 釜山航路に高速船「オーシャンフラワー号」が再就航。
2012年2月10日: 福岡 - 釜山航路に高速船「ドリーム号」が就航。
2013年10月18日: 「ドリーム号」の運航が金曜・日曜のみに変更。
2014年: 「ドリーム号」が休航。

鬱陵島 - 竹島航路について

この航路は、韓国が実効支配する竹島（韓国名：独島）へのアクセスを提供しています。鬱陵島の道洞港から毎日定期船が運航されており、竹島に上陸することが可能です。竹島での入国手続きは不要で、気象条件が許せば約20分間上陸できます。しかし、竹島は日韓間で領土問題となっているため、この航路の利用は複雑な側面を持ちます。

この航路は、竹島に駐在する韓国警備隊への補給船としての役割も担っています。旅客は国籍に関わらず誰でも乗船できますが、日本国外務省は、日本国民に対して竹島への上陸を自粛するよう呼びかけています。

長崎県と対馬市は、大亜高速海運に対して補助金を支払っていましたが、竹島を自国領と主張する韓国の会社への補助金支出については、疑問の声も出ています。

船舶

大亜高速海運は、以下の高速船を保有しています。

ドリーム号: (303t、定員300名) 釜山 - 福岡航路。
オーシャンフラワー号: (445t、定員445名) 釜山 - 対馬航路。
シーフラワー号: (445t、定員445名) 鬱陵島 - 竹島航路、墨湖 - 鬱陵島航路。
サンフラワー号: (2,394t、定員920名) 浦項 - 鬱陵島航路。

外部リンク

大亜高速海運（韓国語）
大亜高速海運（日本語）

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