大六野耕作

大六野耕作（だいろくの こうさく）は、1954年に生まれた日本の政治学者です。現在、明治大学の学長として大学全体の運営を担うとともに、政治経済学部で教授として教鞭をとっています。専門分野は比較政治学で、鹿児島県で生を受け、福岡県で育ちました。

学業は、福岡県立筑紫丘高等学校を卒業後、明治大学法学部へ進学。同大学を卒業後、大学院政治経済学研究科に進み、博士後期課程において単位を取得して満期退学しています。政治学の研究においては、岡野加穂留氏に師事しました。

明治大学でのキャリアは長く、政治経済学部で助教授、そして教授を務めました。学内での要職も歴任しており、2008年10月から2015年3月までの期間は政治経済学部の学部長を務め、学部の発展に貢献しました。その後、2016年4月1日からは国際交流担当の副学長として、大学のグローバル化推進を牽引しました。そして、2020年4月1日には明治大学の学長に就任し、現在に至るまで大学全体の運営を指揮しています。

大学での教育・研究活動に加え、国際的な学術交流にも積極的に関わってきました。アメリカ合衆国のデューク大学やノースイースタン大学、さらにはラオス国立行政学院やラオス国立大学といった海外の教育・研究機関において、研究員として招聘され、幅広いネットワークを築いています。

また、学内のスポーツ振興にも理解があり、明治大学ラグビー部の部長を務めた経験もあります。

長年にわたる教育・研究活動、特に国際交流における顕著な功績が認められ、2021年5月にはフランス政府より教育功労章「将校」（Officier）を受章しました。これは特に日仏間の学術交流の強化に貢献したことに対する高い評価を示すものです。

主な共著書としては、師である岡野加穂留氏との共著による専門書『比較政治学とデモクラシーの限界』（東信堂刊）や、百瀬恵夫氏との共著で日本経済の課題に切り込んだ『規制緩和の光と影―日本経済再生の特効薬となりうるか』（実務教育出版刊）などがあります。

政治学者として、また教育者、そして大学の指導者として、多岐にわたる活動を展開しています。

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