大分市立碩田学園

大分市立碩田学園について

大分市立碩田学園は、大分県大分市碩田町に所在する公立の義務教育学校です。この学校は、大分市中心部に位置していた旧碩田中学校、旧荷揚町小学校、旧中島小学校、旧住吉小学校の4校を統合し、新たに設立されました。特筆すべきは、大分県で初めての義務教育学校であり、大分市初の施設一体型小中一貫教育校であるという点です。

学校の概要

この学校の名称「碩田」は、大分の古名である「碩田国（おおきたのくに）」に由来します。『豊後国風土記』によると、この古名は景行天皇が大分を訪れた際、「広大なる哉、この郡は。よろしく碩田国と名づくべし」と述べたことに因むとされています。この名前は、地域に根ざした歴史と文化を尊重する学校の姿勢を示しています。

施設

学校の敷地は、旧碩田中学校と旧住吉小学校の跡地を再利用しています。旧碩田中学校の敷地には、校舎と小グラウンドが設けられています。小グラウンドは、2017年度の2学期から使用が開始され、それ以前の体育の授業では、近隣の弁天島公園が利用されました。一方、旧住吉小学校の敷地には、大グラウンド、部室棟、学校管理センターが設置されており、2018年4月から使用されています。学校全体の敷地面積は、校舎側が21,973平方メートル、大グラウンド側が15,386平方メートルで、合計37,299平方メートルとなっています。

校舎は、校舎棟（S造6階建て）、文化芸術棟（S造3階建て）、アリーナ棟（RC造3階建て）の3つの建物で構成されています。校舎棟とアリーナ棟の間には、アトリウムが設けられ、開放的な空間を演出しています。校舎の延床面積は21,711平方メートル。6階建ての校舎棟は津波避難ビルとしての機能も備え、アリーナ棟の3階には防災備蓄倉庫が設けられています。

学校設立の経緯

この学校の設立は、2012年3月に策定された「大分市立小中学校適正配置基本計画」にその端緒を見ることができます。この計画では、荷揚町小学校、中島小学校、住吉小学校を統合して新設校を建設し、碩田中学校と連携した小中一貫教育を推進する方針が示されました。その後、2014年2月25日には、大分市教育委員会が、3小学校を統合し、隣接する碩田中学校と住吉小学校の跡地に、2017年4月に施設一体型の小中一貫校を開校することを決定しました。そして、2016年6月には、この新設校を大分県初の義務教育学校とし、学校名を大分市立碩田学園とすることが決定されました。

通学区域

大分市立碩田学園の通学区域は以下の通りです。

芦崎、泉町、寿町、城崎町1-3丁目、新川西、新川町1-2丁目、末広町1丁目、住吉町1-2丁目、碩田町1-3丁目、高砂町、中央町1-4丁目、千代町1-4丁目、豊海1-5丁目、中島中央1-3丁目、中島西1-3丁目、中島東1-3丁目、荷揚町、浜町東、府内町2-3丁目、弁天1-3丁目、都町1-4丁目、豊町1-2丁目

関連情報

• - 日本の義務教育学校一覧
• - 大分県中学校一覧
• - 大分県小学校一覧

外部リンク

• - 大分市立碩田学園 公式サイト
• - 碩田中学校区新設校開校準備委員会の取り組み状況（大分市）
• - 大分市立碩田学園 Facebookページ

大分市立碩田学園は、地域社会との連携を深めながら、新しい時代の教育を創造する学校として、今後も発展を続けていくことが期待されます。

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