大分県道・熊本県道9号日田鹿本線

大分県道・熊本県道9号日田鹿本線：日田と山鹿を繋ぐ険しい山道

大分県日田市と熊本県山鹿市を結ぶ全長約82kmの主要地方道、大分県道・熊本県道9号日田鹿本線は、その名の通り、険しい山岳地帯を縫うように走る道路です。快適なドライブとは程遠い、いくつもの難所が点在しています。

困難な山岳区間

起点である日田市本町から熊本県山鹿市鹿本町来民までの全線において、山深い地域を通過します。特に、日田市前津江地区から中津江地区にかけては、石建峠を越える区間が砂利道や獣道のような状態になっている部分があり、一般的な車両の通行は困難です。急勾配の坂道や、連続する急カーブも走行を難しくしています。日田と山鹿をこの路線だけで結ぼうとするのは、現実的ではないと言えるでしょう。

比較的整備された区間

一方で、国道442号から県境にある宿ヶ峰尾峠を経て、山鹿市菊鹿町矢谷地区（番所集落）にかけては、1～1.2車線規模ながら比較的整備された区間があります。しかし、峠の熊本県側では、坂道自体は緩やかでも、見通しの悪い急カーブが連続するため、走行には細心の注意が必要です。さらに、山鹿市菊鹿町矢谷地区から終点の鹿本町来民地区までは、片側1車線の2車線道路（一部区間は高規格）となっており、比較的走りやすい区間と言えるでしょう。

通行上の注意点

しかし、この路線では、夏期は大雨による通行止め、冬季は積雪によるタイヤチェーン規制が実施される区間があるなど、季節による通行規制にも注意が必要です。常に最新の道路情報を確認し、安全運転を心がけることが大切です。

起点と終点

起点: 大分県日田市本町（元町交差点、国道386号交点、大分県道48号日田玖珠線起点）
終点: 熊本県山鹿市鹿本町来民（鹿本町来民交差点、国道325号交点、熊本県道138号辛川鹿本線終点）

歴史

日田鹿本線は、複数の県道の統合によって誕生しました。昭和34年には、大分県で鯛生恵良日田線と鯛生鹿本線の路線認定が行われ、その後、熊本県でも鯛生鹿本線の認定が行われました。その後、整理番号の変更や統合を経て、昭和52年に現在の「大分県道・熊本県道9号日田鹿本線」として路線認定されました。平成20年には、国道210号日田バイパスの供用に伴い、起点の位置が変更されています。

重複区間、道路施設、地理

日田鹿本線は、いくつかの国道や他の県道と重複する区間があります。また、三隈大橋や西峰隧道などの橋梁やトンネルなどの道路施設も存在します。地理的には、大分県日田市と熊本県山鹿市を通過し、石建峠や宿ヶ峰尾峠といった峠を越えるルートとなっています。

沿線

沿線には、日田温泉や大山川、学校、神社、公園、博物館、渓谷など、様々な施設や自然があります。

まとめ

大分県道・熊本県道9号日田鹿本線は、日田と山鹿を結ぶ重要な路線ですが、その険しい山岳ルートゆえに、通行には細心の注意が必要です。ドライブを計画する際には、最新の道路情報や通行規制の情報を入手し、安全な走行を心がけましょう。

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