大分県道30号庄内久住線

大分県道30号庄内久住線：由布市と竹田市の繋がりを支える道

大分県道30号庄内久住線は、大分県由布市庄内町を起点に、竹田市久住町に至る主要地方道です。豊かな自然と温泉地を巡るルートとして知られ、地域住民の生活道路であると同時に、観光客にとっても重要な役割を担っています。

変化を遂げる道路：改良工事と観光ルート

かつては片側1車線に満たない区間もありましたが、近年は道路改良工事が進められ、安全で快適な走行環境の整備が進んでいます。特に、2003年に開通した芹川トンネル（延長1,571m）は、この路線の改良における象徴的な存在と言えるでしょう。このトンネルの開通により、大幅な時間短縮と交通安全の向上が実現しました。他にも、室小野トンネル、剣龍山トンネル、湯の原トンネルなどが整備され、交通の円滑化に貢献しています。

この路線は、「ぐるっとくじゅう周遊道路」の一部にも指定されており、九重連山の雄大な景観を満喫できる観光ルートとしても注目されています。特に、長湯温泉周辺は、多くの観光客が訪れる人気のエリアです。

2023年の開通区間：さらなる利便性向上

2023年には、久住工区（550m）と塩手工区（420m）がそれぞれ全線開通しました。これにより、これまで以上に安全でスムーズな通行が可能になり、地域経済の活性化にも繋がることが期待されます。久住工区の開通により、久住町へのアクセスが向上し、塩手工区の開通は、下田北地区の交通利便性を高めました。

沿線風景と魅力：温泉、学校、そして歴史

県道沿線には、長湯温泉をはじめ、由布市立東庄内小学校、大分県立芸術文化短期大学竹田キャンパス、竹田市立直入中学校、竹田市立直入小学校、竹田市立都野小学校、大分県立久住高原農業高等学校、竹田市役所久住支所など、様々な施設が点在しています。また、芹川ダムもこの路線沿いに位置しており、地域の景観に豊かな変化を与えています。龍仙峡橋など、沿線の橋梁も、地域の生活を支える重要なインフラとして機能しています。

起点と終点、そして交差する道路

起点は大龍交差点（国道210号交点）、終点は国道442号との交点に位置しています。これらの国道との接続により、県内各地、さらには県外へのアクセスも容易です。

主要地方道としての役割

1993年（平成5年）5月11日には、建設省から主要地方道として指定され、地域社会の発展に貢献する重要な役割を担っています。今後も、道路整備の更なる進展と、観光資源としての活用が期待されます。

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