大分県道31号山香国見線

大分県道31号山香国見線：国東半島を縦断する主要地方道

大分県道31号山香国見線は、大分県杵築市山香町から国東市国見町に至る、全長約38kmの主要地方道です。国東半島を南北に貫通する路線として、地域住民の生活道路として重要な役割を担っています。この道路は、国東半島の南北を最短距離で結ぶルートであり、地域経済や生活に大きく貢献しています。

起点と終点

起点: 大分県杵築市山香町大字広瀬（瀬口交差点、国道10号交点）
終点: 大分県国東市国見町伊美（双国校南交差点、国道213号交点）

路線状況と特徴

山香国見線は、国東半島の中央部、両子山付近では、他の主要地方道と交差し、山腹を環状に囲む道路網を形成しています。この複雑な地形に対応するため、いくつかのトンネルが建設されています。

一畑トンネル: 延長415m、2002年竣工（杵築市 - 豊後高田市）
仁ノ田トンネル: 延長90m、1989年竣工（豊後高田市 - 国東市）
地蔵トンネル: 延長196m、1982年竣工（国東市）

これらのトンネルの建設によって、交通の安全性が向上し、所要時間の大幅な短縮に繋がっています。また、山間部を走る路線であるため、急カーブや急勾配区間も存在し、安全運転が求められます。

重複区間

山香国見線は、いくつかの区間で他の県道と重複しています。

大分県道49号大田杵築線（杵築市大田波多方）
大分県道34号豊後高田安岐線（杵築市大田波多方・波多方交差点 - 杵築市大田沓掛・木ノ下橋交差点）

これらの重複区間では、交通量が多く、注意深い運転が必要です。

沿線情報

山香国見線沿線には、様々な施設があります。

杵築市役所大田庁舎（旧大田村役場）
杵築市立大田小学校
財前家宝塔（国東塔） - 国指定重要文化財
赤根温泉
旧千燈寺跡
国東市庁舎国見総合支所（旧国見町役場）
大分県立国東高等学校双国校

歴史的建造物や教育機関、温泉地などがあり、観光の面でも重要な役割を果たしています。

峠

山香国見線には、地蔵峠（豊後高田市 - 国東市）が存在します。この峠は、国東半島を象徴する場所の一つであり、古くから交通の要衝として利用されてきました。

歴史

1993年（平成5年）5月11日、建設省によって主要地方道に指定されました。それ以来、道路の整備が進み、現在に至っています。

まとめ

大分県道31号山香国見線は、国東半島の重要な交通インフラとして、地域社会の発展に大きく貢献しています。今後とも、安全で快適な道路環境の維持・向上に努めていく必要があります。

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