両子山

両子山（ふたごさん、ふたごやま）

大分県国東市に位置する両子山は、国東半島の最高峰であり、標高720.6メートルを誇ります。この山は、国東半島のシンボルとして、古くから地域の人々に親しまれてきました。山麓には、歴史と文化が息づく六郷満山の寺院群が点在しており、訪れる人々に静寂と癒しを与えています。近年では、温暖な気候を利用したミカン栽培が盛んに行われており、地域経済を支える重要な産業となっています。

また、両子山は瀬戸内海国立公園に含まれており、豊かな自然と美しい景観が保護されています。四季折々の変化に富んだ自然は、登山やハイキングを楽しむ人々にとって魅力的な場所です。

両子火山群

両子山は、国東半島を形成する火山群の中心であり、両子火山群の一部です。この火山群は、約190万年前から110万年前にかけて活発な活動を繰り広げました。国東半島全体が、この火山群の噴出物によって形成されており、その地形は特有のものです。半島の中央部には、溶岩台地や溶岩ドームが多数存在し、いくつもの峰が連なっています。これらの地形は、長い年月をかけて侵食され、緩やかなV字谷が形成されています。岩質は、角閃石安山岩からデイサイトで構成されています。

主な溶岩ドームとしては、以下のものがあります。

両子山溶岩ドーム
岡ノ岳溶岩ドーム
奥台山溶岩ドーム

通信施設

両子山は、国東半島周辺を見渡せる立地から、無線通信の中継所としても重要な役割を果たしています。業務無線やアマチュア無線の中継局が設置されており、広範囲な通信を支えています。山頂へは、両子寺から保守用道路が通じていますが、一般車両は通行できません。

設置されている主な中継所は以下の通りです。

国土交通省無線中継所
防衛省無線中継所
警察庁無線中継所

まとめ

両子山は、その美しい自然と歴史的な背景から、多くの人々を魅了する山です。国東半島を訪れた際には、ぜひその雄大な姿を体感してみてください。

関連項目

国東半島

外部リンク

第四紀火山 両子火山群 - 産業技術総合研究所

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