大分県道36号佐伯津久見線

大分県道36号佐伯津久見線：佐伯市と津久見市を結ぶ重要な交通路

大分県道36号佐伯津久見線は、大分県佐伯市から津久見市に至る主要地方道です。国道217号に並行する形で整備されており、海岸沿いの国道217号のバイパス道路としての役割を担っています。佐伯市と津久見市を結ぶ重要な交通ルートとして、地域住民の生活や経済活動に貢献しています。

路線概要と特徴

全長は、両市間の距離を短縮する設計となっており、所要時間の短縮に繋がっています。ただし、彦岳トンネルまでの区間は急カーブや急勾配が連続する箇所があり、運転には注意が必要です。それでも、全線が2車線で整備されているため、比較的走りやすい道路となっています。

歴史と整備

1993年（平成5年）5月11日、建設省によって主要地方道に指定されました。その後、段階的な整備が進められ、現在に至っています。特に、東九州自動車道との並行性も考慮した整備がなされており、2008年（平成20年）6月28日には起点付近に佐伯ICが開通しました。このICの開通により、高速道路とのアクセスが向上し、地域の交通網の強化に大きく貢献しています。

主要な道路施設

この道路には、いくつかの橋梁とトンネルが整備されています。代表的なものとして、脇跨線橋（日豊本線、全長215m）、彦岳トンネル（延長1,468m）などがあります。これらの施設は、地形的な制約を克服し、安全かつ円滑な交通を実現するために不可欠なものです。その他にも、床木隧道、丸山トンネル、徳納トンネル、彦の内トンネル、宮山トンネル、井無田トンネルなど多数のトンネルが、道路の建設にあたり、地形の起伏を克服するために建設されました。これらのトンネルの建設によって、安全で効率的な道路網が実現しています。これらのトンネルは、それぞれの竣工時期が異なり、道路整備の歴史を物語っています。

地理と周辺環境

佐伯市と津久見市を貫くこの道路は、両市の様々な地域を通過しています。沿線には、大分県立津久見高等学校などの教育機関や、その他の公共施設、商業施設などが点在しています。また、彦岳（標高639.3m）という峠を越える区間があり、この峠は道路の重要な地理的特徴となっています。

交差点と交差する鉄道

起点と終点は国道217号と接続しており、他の道路とのスムーズな接続が確保されています。また、日豊本線と交差する箇所もあり、道路と鉄道の交通網の連携に貢献しています。

まとめ

大分県道36号佐伯津久見線は、佐伯市と津久見市を結ぶ重要な交通路として、地域社会の発展に貢献しています。急カーブや急勾配といった課題も存在しますが、2車線の整備や主要施設の整備により、安全で効率的な道路利用が確保されています。今後ますますの交通量の増加が見込まれる中、維持管理と更なる安全性の向上が求められるでしょう。

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