『大切な仲間たち 〜ねずみ物語〜』の概要
『大切な仲間たち 〜ねずみ物語〜』は、
2007年4月にサンリオから発行された日本の
絵本で、同作品を基にしたアニメ映画『ねずみ物語 〜ジョージとジェラルドの冒険〜』が
2007年12月に公開されました。また、この物語を原作にした舞台作品『ちっちゃな英雄』が2015年から2018年の間、
サンリオピューロランドで上演されました。
制作の背景
『大切な仲間たち 〜ねずみ物語〜』の原稿は、著者である
辻信太郎によって1987年以前に書かれましたが、未完成のまま長い間棚上げされていました。しかし、ピューロランドの館長であった佐藤誠の提案により、物語の続きを完成させようという動きが始まり、様々なスタッフとの協力のもと、
絵本として一つの作品にまとめられました。挿絵は
シュガーバニーズのデザイナー深沢和美が手がけています。
アニメ映画
アニメ映画は
2007年12月22日に全国で公開されました。この作品はアニメ部分と実写部分の2部構成となっており、実写部分には
大後寿々花が出演しています。同時上映された映画は『シナモン the Movie』で、製作費は二作品合わせて5億円に達しました。リスクを下げるために制作委員会が結成され、その結果、映像作品が実現したのです。さらに、2020年の元日にはNHK Eテレでも地上波放送されるなど、多くの人々に愛される作品となっています。
キャスト
実写パート
アニメパート
スタッフ
この作品の制作には様々な才能が集まっています。製作総指揮と原作は
辻信太郎が担当し、監督と絵コンテは
波多正美が務めています。脚本は
水上清資が書き、キャラクター原案には山口裕子と
奥村心雪が名を連ねています。
アニメーション制作は
マッドハウスが行い、主題歌はMAYが歌う「KIZUNA」が採用されています。
映画のコミカライズと出版物
映画公開にあたり、
小学館の『
小学一年生』で、
2007年11月号から2008年3月号までコミカライズが連載されました。この連載の作画は足立美由紀が手掛け、後に「大長編・大切な仲間たち〜ねずみ物語〜」として単行本化されました。発行元はサンリオで、ISBNは978-4-387-07039-9です。
総括
『大切な仲間たち 〜ねずみ物語〜』は、
絵本から映画、舞台に至るまで、さまざまな形で愛され続ける物語であり、仲間との絆や冒険をテーマにした普遍的なメッセージが、多くの人々の心に響いています。