大北浩士

大北 浩士

大北 浩士（おおきた ひろし、1971年3月28日生まれ）は、多岐にわたる分野で活動する日本の愛好家、写真家、フリーライターです。特に神社仏閣、中でも巨大な仏像への深い愛情で知られ、自ら「大仏ハンター」や「大仏ジャンキー」と称しています。また、ミリタリー分野への造詣も深く、これらのテーマを中心に執筆活動や写真撮影を行っています。

メディアやインターネット上では主に「クロスケ」という名義で活動しており、そのユニークな視点と行動力で注目を集めています。本業としては建設関連の自営業を営んでおり、千葉県習志野市に居を構え、自身の活動拠点「アトリエ・アクア」を主宰しています。学歴は千葉県立市川工業高等学校を卒業しています。

人物とエピソード

大北氏の人物像を象徴するエピソードとして、映画『となりのトトロ』に登場するネコバスに似せた自動車を自作し、それを使って日本一周旅行を敢行したことが挙げられます。さらに、軽ワゴン車を改造した「アクア号」でも二度目となる日本一周旅行（一部の県を除く）を行っており、その冒険的な一面を示しています。公の場に現れる際には、トレードマークとして胸にアニメ『千と千尋の神隠し』に出てくるススワタリ（クロスケ）のバッジをつけ、ロバのぬいぐるみを持ち歩く姿が見られます。

著作・作品

大北氏は、その専門知識や愛好家としての情熱を形にした多くの著作や作品を発表しています。単著としては、その代表的な興味対象である巨大仏に焦点を当てた『巨大仏巡礼』（2015年、扶桑社）があります。

また、様々な分野で共著として多くの書籍に参加しています。特に『ワンダーJAPAN』シリーズ関連では、『ワンダーJAPANエリア別ワンダースポット300』（2008年、三才ブックス）や『ワンダーJAPAN 日本の不思議な《異空間》500』（2010年、三才ブックス）などがあります。その他にも、『廃線跡の記録』シリーズ（2010年、2011年、三才ブックス）、『社会科見学を100倍楽しむ本』（2011年、アスペクト）、『大人のための東京マニア散歩』（2011年、洋泉社）など、幅広いテーマの作品に携わっています。また、TBSラジオ関連のCDやDVDにも企画・出演者として名を連ねています。

雑誌連載としては、『ワンダーJAPAN』にて「どっちの大仏ショー」を第10号から第15号まで担当しました。さらに、同誌の第6号から第9号、そして第16号から第19号にかけては、特集記事として連続的に寄稿しています。

写真家としての一面も持ち、いくつかの場所で作品を展示しています。千葉県船橋市のSunForestでは2008年から2010年まで常設展示を行い、伊豆市の伊豆極楽苑では地獄をテーマにした写真が常設展示されています。個別の写真展としては、『2コマの写真展』（2006年）、『超芸術探査本部・トマソン観測センター報告発表会』（2007年）、『カムフラージュ 足元の忍者たち・・・』（2008年）、『BBSスタイル写真展』（2008年）などを開催しています。

メディア出演

テレビやラジオといった各種メディアへの出演も多数あります。TBSラジオでは、『サタデー大人天国! 宮川賢のパカパカ行進曲!!』への出演を機に、電話出演を含め複数回登場しています。『伊集院光 日曜日の秘密基地』には「どろめんこ博士」として出演したこともあります。文化放送の『くにまるジャパン』では「おもしろ人間国宝」として「爆音研究家」のテーマで出演しました。

NHKでは、『首都圏ネットワーク』で工業高校生による耐震診断に関する活動が取り上げられたほか、『熱中夜話』シリーズでは「動物園ナイト」「遊園地ナイト」「ハイウェイ・ドライブ」といった多様なテーマで出演しています。TBSテレビの『全種類。』では「巨大仏のいる風景」が前後編にわたって放送されました。MONDO21の『日本の異空間探検番組 ワンダーJAPAN TV』にも出演しています。

インターネットテレビでは、NetRushTVの『クロスケの面白わーるど』というレギュラー番組を2009年から2010年にかけて担当していました。

イベント・講演会出演

積極的にイベントや講演会にも登壇しています。東京カルチャーカルチャーでの出演が多く、「TOKYO BUTSUZO MANIAX」「缶詰ナイト」「カルトーク」「仏像マニアックス」「東京・野生生物サミット」「ゆる専ナイト」など、そのテーマは多岐にわたります。科学の視点から大仏や昆虫を語るイベント、騒音をテーマにした「爆音浴」といったユニークなイベントもプロデュースしています。ライブハウスなどでのトークイベントにも出演しており、特に「大仏トークショウ」は好評を博しました。フリーライターとしての売り込みイベントにも参加するなど、多角的な活動を展開しています。

公式サイト「百科図鑑」やX（旧Twitter）を通じて情報発信も行っており、その探求心とユーモアあふれる活動は、多くの人々に驚きと興味を与え続けています。

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