大友寿郎

青森放送を支えたアナウンサー、大友寿郎氏の軌跡

大友寿郎氏は、1947年宮城県生まれ。青森放送（RAB）でアナウンサーとして長年活躍した後、経営者として局の発展に貢献した人物です。その経歴は、単なるアナウンサーの枠を超え、放送業界に多大な足跡を残したと言えるでしょう。

学生時代から放送の世界へ

仙台の学生時代には、後に著名なラジオパーソナリティとなる荒川強啓氏と共に、喫茶店でDJを務めるなど、早くから放送の世界に携わっていました。この経験が、後にアナウンサーとしての道を歩む礎となったことは想像に難くありません。東北学院大学経済学部を卒業後、1969年に青森放送に入社。

アナウンサーとして26年間の活躍

RAB入社後は、26年間にわたってアナウンサーとして活躍しました。その間、数々の番組を担当し、視聴者・リスナーに親しまれる存在となりました。1986年には、第7回NNSアナウンス大賞テレビ部門大賞を受賞するなど、高い評価を獲得しています。

幅広い番組出演と司会

大友氏の担当番組は多岐に渡ります。全国ネットの番組『ズームイン!!朝!』では青森キャスターとして、また『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』では伊奈かっぺい氏と共に青森ローカルパートのパーソナリティを務めました。ローカル番組では『金曜ワイドあおもり』、『駅前物語』などに出演。青森の地域に密着した番組制作にも貢献しました。

ラジオ番組では、『ナイトブリッジ・フォー・ユー』、『オールナイトニッポン第2部』、『RABラジオ・チャリティー・ミュージックソン』など、様々な番組に出演。特に『大友寿郎とサタデー夢ラジオ』は長寿番組として人気を博しました。1991年には、台風19号襲来時の生放送での災害情報伝達が高く評価され、日本民間放送連盟賞番組部門ラジオ生ワイド優秀賞を受賞しています。

経営者としての貢献

アナウンサーとしての活動と並行し、放送部長、ラジオ編成部長、支社長、ラジオ局長など、様々な役職を歴任。2008年には取締役、2012年には常務取締役ラジオ局長に就任し、経営にも携わるようになりました。2014年には代表[[取締役]]専務に就任し、青森放送の運営に大きく貢献しました。2017年には特別顧問に就任し、長年の功績を称えられました。

地域社会への貢献

アナウンス部署を離れてからも、地域に根差した活動は継続されました。「津軽弁の日」の司会は1988年の第1回から務めています。青森の文化や方言の保存・継承にも貢献していると言えるでしょう。

青森放送の礎を築いた人物

大友寿郎氏の経歴は、青森放送の歴史そのものと深く関わっています。長年にわたるアナウンサーとしての活躍、そして経営者としての手腕によって、青森放送の発展に大きく貢献しました。その功績は、青森放送の歴史に刻まれると共に、多くの視聴者・リスナーの記憶に深く刻まれていることでしょう。青森放送開局60周年記念特別番組『60時間ラジオ』のパーソナリティを務めたことからも、その存在の大きさがわかります。

大友氏の活動は、単なる放送活動にとどまらず、地域社会への貢献という側面も持ち合わせています。青森放送、そして青森の地域社会に多大な貢献をした、大友寿郎氏の功績は高く評価されるべきでしょう。

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