大和町町民バス

大和町町民バスの概要

大和町町民バス（たいわちょうちょうみんばす）は、宮城県黒川郡大和町で運行されている地域密着型のコミュニティバスです。このバスは主に町の住民の意見を反映した運行形態であり、公共交通機関として地域の利便性を向上させる役割を果たしています。運行は自家用自動車（白ナンバー車）を利用した有償運送方式で、運転や車両管理は大和観光に委託されています。

利用料金

利用料金は、基本的に乗車1回あたり200円で、小中学生は100円となっています。ただし、吉岡地区区間内での利用やもみじケ丘から杜の丘地区内での運行に関しては、料金が100円（小中学生は無料）に、さらに特定の条件を満たす場合、60歳以上の高齢者や運転免許証を自主返納した方は半額で利用できる制度があります。
未就学児や障害者、その付き添いの介護者については、無料で乗車することができます。バスの利用促進のために、回数券の販売も行っており、通常の100円券は11枚綴りで1,000円、小中学生用の50円券は11枚綴りで500円、高校生用の通学用回数券は100円券12枚綴りで1,000円となっています。
また、日曜日や祝日、そして年末年始（12月29日から1月3日）には運休となります。

沿革

このバスサービスは1999年（平成11年）10月1日に運行を開始しました。2009年にはダイヤ改正が行われ、難波線2および鶴巣線4が廃止され、新たな運行形態へと移行しました。2015年4月からはデマンドタクシーの実証運行が始まり、宮床線以外の路線は廃止されることで、利用者のニーズにより応じたサービスの提供が行われました。2016年にはデマンドタクシーの本格運行がスタートし、さらに地域の交通手段としての役割を強化しました。

現在の運行路線

現在、運行されている路線は「宮床線」のみです。この路線は、宮城大学からもみじケ丘、杜の丘地区を経て宮床地区、最終的には吉岡地区（大和町バスターミナル）へ至るルートです。他の地域についてはデマンドタクシーに移行されたため、この路線が地域住民にとっての主要な移動手段となっています。

かつての運行路線

以下は、かつて運行されていた路線とその区間です。

• - 難波線2: ひだまりの丘 - 吉田ふるさとセンター前（直行）
• - 鶴巣線4: ひだまりの丘 - 館下 - 上町 - 宮交吉岡案内所 - その他多数の停留所を経由したルート
• - 吉岡循環線（A/Bルート）: 大和町保健福祉総合センターを中心に周回する運行
• - 吉田線（沢渡 - 中見山間）: 地域内の様々なポイントをつなぐ路線

これらの路線の多くは2009年に廃止され、地域の需要の変化に対応した運行形態が模索されています。

使用車両

運行車両については、2001年にはトヨタ・コースターや日野・リエッセが使用されていましたが、2018年4月に新しい車両が導入され、2台体制で運行されています。

以上のように、大和町町民バスは地域住民の生活に密着した重要な交通手段として、今後もその役割を担い続けることでしょう。

もう一度検索