大喜進

大喜進（だいき すすむ）は、1973年7月16日にアメリカ合衆国ハワイ州で生まれ、2005年5月16日に亡くなった元大相撲力士です。本名はパーシー・ポマイカイ・キパパ。東関部屋に所属し、最高位は西十両10枚目でした。

生い立ちと入門

192cm、221kgという恵まれた体格の大喜は、高校時代にはアメフトやレスリングで活躍。その他、野球やバスケットボールも経験しました。当時、曙や武蔵丸といったハワイ出身力士の活躍に刺激を受け、日本へ。元関脇・高見山の東関部屋に入門しました。

力士としての活躍

入門当初、脇が甘く大味な取り口で三段目では苦戦しましたが、持ち前の体格を生かした豪快な相撲で徐々に実力を発揮。1995年9月場所には十両昇進を果たしました。

しかし、故郷を恋しがる気持ちが強く、ホームシックに陥ってしまいます。さらに、部屋での人間関係も上手くいかず、1998年1月場所を最後に、24歳という若さで引退を決意しました。当時、東関親方は、現役時代の大喜の辛抱のなさに苛立ち、引き止めることはしなかったと言われています。

引退後と悲劇的な最期

引退後はハワイへ帰国し、飲食店で働いていましたが、2005年5月16日、金銭トラブルから知人に刺殺されるという悲劇的な最期を遂げました。享年31歳。この悲報に、同郷の力士である曙は号泣し、大喜の死を悼みました。曙は、しばらくの間、リングコスチュームに「大喜」と大喜の四股名を入れていました。また、腕には大喜の生年月日と亡くなった日を刻み、その死を悼み続けました。

主な成績

生涯成績：153勝119敗19休　勝率.563
十両成績：26勝34敗　勝率.433
現役在位：38場所
十両在位：4場所

各段優勝

幕下優勝：2回（1995年7月場所、1997年1月場所）

改名歴

若大成 進（わかたいせい すすむ）：1991年11月場所-1993年5月場所
大喜 進（だいき すすむ）：1993年7月場所-1998年1月場所

大喜進は、その恵まれた体格と豪快な相撲で、ファンを魅了しました。若くして相撲界を去り、悲劇的な最期を遂げた彼の人生は、多くの人々に記憶されています。

関連項目

大相撲力士一覧

外部リンク

* 大喜 進 - 相撲レファレンス

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