大垣書店

株式会社大垣書店：近畿地方を代表する老舗書店チェーン

株式会社大垣書店は、1942年7月に京都府京都市で創業した老舗の書店です。当初から雑誌や書籍の販売を軸に事業を展開し、長年に渡り近畿地方、特に京都府において地域住民から親しまれてきました。現在では、書店事業に加え、出版事業にも積極的に取り組んでいます。

着実な成長と店舗展開

創業以来、大垣書店は堅実な経営を続けながら、店舗網を着実に拡大してきました。1950年には株式会社へ改組。その後、京都市内を中心に多くの店舗をオープンさせ、近郊都市への進出も積極的に行っています。1957年の佛教大学店を皮切りに、1990年代には岩倉店、亀岡店、ビブレ店など、主要な立地への出店が相次ぎました。

2000年代に入ると、イオンモールへの出店や、京都市中心部の主要駅周辺への出店など、商業施設との連携や交通アクセスの利便性を重視した戦略的な店舗展開が目立ちます。2008年には滋賀県で最大級の書店となるフォレオ大津一里山店をオープンさせ、近畿地方における事業基盤をさらに強化しました。2010年には京都駅前、京都ヨドバシへの出店など、集客力の高い立地への出店も成功させています。

近年では、2016年に京都市営地下鉄烏丸御池駅構内にKotochika御池店をオープンさせるなど、新たな顧客層へのアプローチも積極的に行っています。2019年には京都経済センターに京都本店を開店させ、企業としてのブランドイメージの向上を図っています。2020年には岐阜高島屋店をオープンさせ、近畿地方以外の地域への展開も開始しました。

2020年12月1日からブックスタマ運営の東京都2店舗と埼玉県1店舗の運営権を取得し、首都圏への進出を果たしました。

店舗網

2022年7月16日現在、大垣書店は近畿地方（京都府、滋賀県、大阪府、兵庫県）、東海地方（静岡県、岐阜県）、中国地方（広島県）、そして北海道と首都圏に店舗を展開しています。これには、子会社である文苑の運営する「ブックパル文苑」やフランチャイズ店である「ブックパルデューク書店」なども含まれます。

特に京都府内には23店舗以上を展開しており、その地域における圧倒的な存在感を示しています。一方、その他の府県では1店舗から数店舗の展開にとどまっています。

出版事業

書店事業に加え、大垣書店は出版事業にも取り組んでいます。これまでに、『花鈴のマウンド』、『黒いブーメラン』、『京都西陣　うたを紡ぐ』など、様々な書籍を出版しています。近年は健康に関する書籍にも力を入れているようで、『胃がんの原因はピロリ菌です』、『「糖質制限」が子供を救う』といった書籍も出版されています。また、児童文学にも関心を示しており、『宮澤賢治の「やまなし」を読む』といった書籍も出版されています。

まとめ

株式会社大垣書店は、長年に渡り培ってきた地域密着型の経営と、積極的な店舗展開、そして出版事業への進出を通じて、安定した成長を続けています。今後も、近畿地方を代表する書店チェーンとして、地域社会に貢献していくことが期待されます。

もう一度検索