大城肇

大城肇（おおしろ はじめ）は、1951年6月23日に沖縄県八重山郡竹富町鳩間島で生まれました。経済学者としての専門分野は、島嶼経済学と数理経済学です。彼の研究は、特に島々の経済構造や発展に焦点を当てており、その分野における第一人者として知られています。

1970年3月に沖縄県立八重山高等学校を卒業後、琉球大学法文学部に進学し、1974年3月に卒業しました。その後、広島大学大学院経済学研究科に進み、1977年3月に修士課程を修了しました。学術的なキャリアをスタートさせたのは、1984年4月に広島経済大学経済学部で専任講師として教鞭を執った時です。その後、1989年1月に同大学の助教授に昇任しました。

1989年4月には、母校である琉球大学に戻り、法文学部助教授として着任しました。1994年4月には教授に昇任し、研究と教育の両面で大学に貢献しました。2004年4月には琉球大学アジア太平洋島嶼研究センター長に就任し、島嶼研究の推進に尽力しました。さらに、2005年12月には琉球大学学長補佐、2008年6月には副学長、2009年4月には理事・副学長を歴任し、大学運営の中枢を担いました。

2013年4月から2019年3月までの2期6年間、大城肇は琉球大学第16代学長として大学を率いました。学長在任中には、医学部医学科に離島・北部枠を設け、離島や本島北部における医療従事者の育成に力を注ぎました。また、サテライトキャンパスを設置することで、地域医療の向上にも貢献しました。彼のリーダーシップの下、琉球大学は地域社会との連携を深め、教育・研究機関としての役割をさらに強化しました。

大城肇は、その長年にわたる教育・研究活動を通じて、多くの学生や研究者に影響を与え、島嶼経済学の発展に大きく貢献しました。彼の業績は、学術界のみならず、地域社会においても高く評価されています。

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