大堀康祐

大堀康祐

大堀康祐（おおほり やすひろ、1966年3月5日 - ）は、日本のゲーム業界で多岐にわたる活動を続ける人物です。現在はゲームメーカー「マトリックス」の代表取締役を務めていますが、その経歴はゲームライター、プロゲーマーと多彩です。

プロゲーマー、そしてゲームライターとして

大堀は、高校時代の1983年初頭に、ナムコ（現・バンダイナムコエンターテインメント）のアーケードゲーム『ゼビウス』をプレイし、短期間で攻略。日本初のカウンターストップとなる1000万点を達成しました。この偉業を機に、ペンネーム「うる星あんず」を名乗り、中金直彦と共に『ゼビウス1000万点への解法』というミニコミ誌を発行しました。このミニコミ誌は、『ゼビウス』の人気と相まって大きな話題を呼び、週刊誌にも取り上げられるほどでした。最終的には、田尻智への再版委託分を含めると約1万部を売り上げ、当時のミニコミ誌としては記録的な大ベストセラーとなりました。サザンオールスターズの桑田佳祐もこのミニコミ誌を所有していたという逸話も残っています。

このミニコミ誌がきっかけとなり、『ゼビウス』の制作者である遠藤雅伸との繋がりを得ました。その後、『マイコンBASICマガジン』の別冊付録で『マッピー』の攻略記事を執筆。翌月号からは『ゼビウス』の攻略記事を連載し、遠藤雅伸へのインタビュー記事も掲載しました。

ゲーム開発者としての道

大学時代には、遠藤雅伸の紹介でナムコにてアルバイトとして勤務し、ファミコン用ソフト『ドルアーガの塔』の開発に携わりました。この経験が、本格的にゲーム制作を行う転機となります。大学卒業後は、サイトロン・アンド・アートに在籍し、ファミコン用ソフト『サンリオカーニバル』の開発において企画からマスターアップまでの全工程を担当しました。その後、フリーランスに転向し、メガドライブ用ソフト『ランドストーカー 〜皇帝の財宝〜』を企画しました。

マトリックス設立

1994年7月には、有限会社マトリックスを設立（1998年1月に株式会社に改組）。『ランドストーカー 〜皇帝の財宝〜』の流れを組むプレイステーション用ソフト『アランドラ』、『アランドラ2 魔進化の謎』を開発・発売し、高い評価を得ました。

ゲーム文化保存への貢献

2016年10月、株式会社ゲーム文化保存研究所を設立し、ゲーム文化の保存・研究にも力を入れています。過去のゲーム作品や関連資料を収集・保存し、次世代に伝えるための活動を行っています。

メディア出演

過去には、NHK BS2のテレビ番組『仮想現実遊戯大全』に出演するなど、メディアを通じたゲーム文化の普及にも貢献しています。

関連人物

遠藤雅伸
山本雅康
クライマックス

外部リンク

株式会社マトリックス
株式会社ゲーム文化保存研究所
【クリエイターズファイル】「作品とユーザーへの愛が大切」マトリックス大堀さん - ウェイバックマシン

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