大塚吉兵衛

大塚𠮷兵衛

大塚𠮷兵衛（おおつか きちべえ）氏は、1944年6月19日に栃木県宇都宮市で生まれました。歯科医師、歯学者として著名であり、特に日本大学において重要な役割を果たしてきました。日本大学の第13代総長・学長、日本大学名誉学長、元日本大学歯学部生化学講座教授といった数々の要職を歴任し、日本の歯科医学界に多大な貢献をしています。また、硬組織再生生物学会の理事長も務め、再生医療分野の研究にも尽力しました。

人物

大塚氏は、栃木県で生まれ育ち、1963年に栃木県立宇都宮高等学校を卒業後、日本大学歯学部に進学しました。1969年に同大学を卒業し、翌年には歯科医師となりました。その後、1973年には日本大学大学院歯学研究科を修了し、「ヒト歯肉のIsocitrate Dehydrogenaseに関する生化学的研究」で歯学博士号を取得。同時に日本大学助手となり、研究者としてのキャリアをスタートさせました。

1974年には日本大学専任講師、1979年には助教授に昇進。1981年にはトロント大学歯学部に客員教授として留学し、国際的な視野を広げました。1993年に日本大学教授に就任し、1999年には学務担当、2004年には歯学部次長、同10月には歯学部部長を務めるなど、大学運営にも深く関わりました。

2006年には日本大学副総長に就任、2009年にも同職を務め、2010年には日本大学総合科学研究所長に就任。そして、2011年には第13代日本大学総長に、2013年には日本大学学長に就任し、大学の最高責任者として大学運営を牽引しました。2020年には、その長年の功績を称えられ、日本大学名誉学長の称号を授与されました。

賞歴

2001年には、硬組織生物学会賞を受賞しています。

役員

大塚氏は、学術分野だけでなく、様々な団体の役員も務めています。関東大学ラグビーフットボール連盟会長、社団法人日本私立歯科大学協会副会長を歴任しました。

研究分野

専門は生化学であり、特に硬組織（歯や骨）の再生に関する研究に力を入れてきました。歯肉の酵素に関する研究で博士号を取得しており、基礎研究から臨床応用まで幅広い研究活動を行っています。

参考文献

監修 日本歯科医学会 編『歯学研究者名鑑2005年版』（第1版第1刷）口腔保健協会、東京都豊島区、2005年3月30日。ISBN 4-89605-209-9。

外部リンク

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