大安寺 (徳島市)

大安寺 (だいあんじ)

大安寺は、徳島県徳島市南佐古に位置する臨済宗妙心寺派の寺院です。山号は定慧山、本尊は釈迦如来です。

歴史

大安寺は、1602年（慶長7年）に蜂須賀家によって建立されました。開基は、蜂須賀家政の参謀僧であった泰雲とされています。

『阿波志』によれば、元々は東雲山と号し、蜂須賀家政が母のために建立したと伝えられています。かつては東林院や国学院といった塔頭が存在していました。

蜂須賀家は、豊臣秀吉の家臣であり、関ヶ原の戦いの後、徳島藩の藩主となりました。蜂須賀家は、徳島藩の統治において寺社を保護し、大安寺もその一つとして庇護を受けました。

江戸時代には、大安寺は地域の人々の信仰の中心となり、多くの参拝客が訪れました。また、寺子屋が開かれ、地域の子どもたちの教育にも貢献しました。

明治時代になると、廃仏毀釈の運動により、多くの寺院が打撃を受けましたが、大安寺は地域の人々の支持により、その難を逃れました。

現在の大安寺は、静かな佇まいの中に、歴史の重みを感じさせる寺院として、多くの人々に親しまれています。境内には、本堂のほか、鐘楼や地蔵堂などがあり、四季折々の自然を楽しむことができます。

交通アクセス

JR佐古駅より車で約5分。
徳島自動車道「徳島インターチェンジ」より車で約15分。

参考文献

『角川日本地名大辞典 36 徳島県』（1986年 ISBN 4040013603）
『徳島県の歴史散歩』（2009年 山川出版社）

外部リンク

* 卍大安寺 - 八百万の神

大安寺は、徳島の歴史と文化に触れることができる貴重な場所です。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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