大小路停留場

大小路停留場

大阪府堺市堺区に位置する大小路停留場は、阪堺電気軌道阪堺線の電車の発着する停留場です。この停留場には「HN22」という駅番号が付与されています。

位置

大小路停留場は、堺市の中心部にあたるエリアに設けられています。具体的には、主要道路である大小路と大道筋が交差する地点のすぐ近くに位置しています。大小路筋は、西にある南海本線堺駅と東にある南海高野線堺東駅という、堺市の二つの主要駅を結ぶ重要な幹線道路であり、当停留場はその沿線にあります。

歴史

大小路停留場は、1911年（明治44年）12月1日に、最初の運営会社である阪堺電気軌道の停留場として営業を開始しました。その後、何度か所属会社の変更を経て現在に至っています。

開業から数年後、1915年（大正4年）6月21日には、南海鉄道との合併が行われ、同社の停留場となりました。戦時中の交通網再編に伴い、1944年（昭和19年）6月1日には、会社合併によって近畿日本鉄道の一部となります。

終戦後、路線の再編が進み、1947年（昭和22年）6月1日には路線が譲渡され、南海電気鉄道の停留場となりました。そして、1980年（昭和55年）12月1日には、再び路線が阪堺電気軌道に移管され、現在に至るまで同社の停留場として利用されています。このように、大小路停留場はその歴史の中で、複数の鉄道会社の傘下に入りました。

比較的新しい出来事としては、2018年（平成30年）9月4日に日本列島を襲った台風21号の影響により、停留場のプラットホームを覆う上屋が倒壊するという被害に見舞われました。

停留場構造

大小路停留場は、自動車交通も行われる大道筋の中央部に設置された併用軌道上の地上駅です。構造上の特徴として、プラットホームは単式ホームが採用されていますが、大小路（堺警察署前）交差点を挟んで、それぞれの方面へ向かうホームが互い違いに配置されている「千鳥式」の構造となっています。

具体的には、浜寺駅前方面行きののりばは交差点の北側にあり、住所としては熊野町東1丁に位置します。一方、恵美須町方面行きののりばは交差点の南側にあり、市之町東1丁に位置しています。

停留場周辺

大小路停留場の周辺は、堺市の中心市街地として賑わいを見せています。

特に、停留場のすぐ近くには南海バスの「大小路」バス停留所があり、阪堺線とバス路線との連携が図られています。大小路バス停からは、以下のような多方面へ向かうバスが運行されており、周辺地域やさらに広範囲への移動が可能です。

交差点東側・東行: 南海高野線堺東駅前行きのバス（堺シャトルバス、16系統、61系統など）が発着します。
交差点東側・西行: 南海本線堺駅前行きのバス（堺シャトルバスなど）が利用できます。
交差点北側・北行: 北循環線（綾の町電停前、松屋、Jグリーン堺南口、堺浜シーサイドステージ、八幡町を経由して堺駅西口へ向かう16系統、平日朝のみ八幡町止まりの16C系統）、綾の町電停前、松屋、イオンモール堺鉄砲町を経由して地下鉄住之江公園駅前へ向かう61系統などが運行されています。

これらのバス路線を活用することで、阪堺線と組み合わせて、より広範囲なエリアへの移動が可能となります。

隣の停留場

阪堺電気軌道阪堺線における大小路停留場（駅番号HN22）の隣接する停留場は以下の通りです。

恵美須町方面の隣は、花田口停留場 (HN21) です。
* 浜寺駅前方面の隣は、宿院停留場 (HN23) です。

大小路停留場は、これら前後の停留場と阪堺線で結ばれています。

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