大山きか

1983年 10月9日、東京都に生まれた女優、大山きか（おおやまきか）は、幼い頃から芝居の世界に憧れ、俳優の道を志しました。小学生の頃には、著名な劇作家・つかこうへいが主宰する劇団のオーディションに挑戦するなど、早くからその情熱を燃やしていました。

俳優としての歩み

専門的な学びを深めるため、桐朋学園芸術短期大学へと進学。卒業後は、精力的に劇団活動を開始します。演劇界で名高い「新宿梁山泊」をはじめ、「劇団ビタミン大使ABC」など、個性豊かな劇団に参加し、舞台人としての基礎と経験を積みました。

2008年には、お笑い芸人やタレントが多く所属する吉本興業が運営する神保町花月の女優1期生として新たなフィールドに挑みます。吉本での活動を経て、活躍の場を広げるべく様々な芸能事務所を経験。その後、JEA（ジャパンエンターテイメントアカデミー）に入所し、JMEグループに属する株式会社アイズに所属しました。2019年6月30日をもって株式会社アイズを退所。同年9月には、活動名を「大山きか」に改名し、心機一転、俳優業に邁進することとなります。

現在の活動と多彩な才能

現在は、主にテレビドラマや映画といった映像作品を中心に俳優として活動を展開しています。脇役から主要な役まで、様々なキャラクターを演じ分け、物語に深みを与える存在感を放っています。

彼女の魅力は、演技だけにとどまりません。特技として、鍛え抜かれた肉体と精神を要する「極真空手」、国際的なコミュニケーションツールである「韓国語」、そして日本の伝統的な不思議にまつわる「妖怪話」を挙げている点もユニークです。また、趣味も非常に多岐にわたります。芸術に触れる「美術館巡り」、歴史の息吹を感じる「史跡、お寺＆お墓巡り」、日本の大衆文化である「アニメ、漫画」に親しみ、さらに特技とも関連する「妖怪研究」、そして「歴史」への深い関心を持っています。これらの多彩な興味関心は、彼女の表現の幅を広げ、役柄への深いアプローチに繋がっているのかもしれません。

主な出演歴

これまでに、大山きかは数多くの作品に出演し、そのキャリアを積み上げてきました。

映画: 『夜明け前の女たち』（2011年）、主演を務めた『東京ジェネレーター』（2012年）、『メタルカ METALCA』（2014年）、『エルネスト』（2017年）、大ヒット作『スマホを落としただけなのに』（2018年）、そして公開が予定されている『#真相をお話しします』（2025年4月25日公開）など。また、自ら主演・脚本・撮影を手がけた短編映画も複数制作しており、クリエイターとしての一面も持ち合わせています。
テレビドラマ: 非常に多くのテレビドラマに出演し、幅広い役柄を演じています。レギュラー出演としては『24 JAPAN』（2020年）、『俺たちはあぶなくない〜クールにさぼる刑事たち』（2020年）、『三千円の使いかた』（2023年）、『くるり〜誰が私と恋をした?〜』（2024年）などがあります。その他、『夜行観覧車』（2013年）、『聖女』（2014年）、複数回出演している『世にも奇妙な物語』、『MIU404』（2020年）、『イチケイのカラス』（複数回出演）といった話題作や人気シリーズにも多数ゲスト出演しています。
WEB: WEB配信作品や企業のプロモーションビデオにも積極的に出演しており、「ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル#53」（2019年）や、Huluの実録ドラマ『THE 重大事件』シリーズなどに出演しています。
テレビ番組: 主にバラエティ番組や情報番組の再現VTRに多数出演し、様々なシチュエーションでの演技を披露しています。『ザ!世界仰天ニュース』、『世界ナゼそこに？日本人』、『世界一受けたい授業』、『痛快TV スカッとジャパン』など、多数の人気番組に登場しています。
舞台: 俳優としての原点である舞台活動も継続しており、「新宿梁山泊」や「劇団ビタミン大使ABC」といった劇団作品のほか、吉本神保町花月公演など、キャリア初期から多数の舞台に立っています。
その他、ラジオドラマ、CDドラマ、Vシネマ、ミュージックビデオなど、その活動範囲は映像、音声、舞台と多岐にわたります。

まとめ

大山きかは、幼少からの夢を追い続け、劇団、吉本興業、そして現在の所属事務所と、様々な環境で俳優としてのキャリアを積み重ねてきました。映像作品を中心に活動する現在も、その探求心と多彩な才能を活かし、個性豊かな役柄に命を吹き込んでいます。特技の極真空手や韓国語、趣味の妖怪研究や歴史探求など、深い内面性が今後の俳優活動にもさらなる深みをもたらすことが期待されます。

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