大岩義明

大岩義明 (おおいわよしあき)

大岩義明は、1976年 7月19日生まれの日本の馬術選手で、現在は株式会社nittohに所属しています。彼は愛知県名古屋市昭和区に生まれ、名古屋学院中学校・高等学校、さらには明治大学商学部を卒業しました。大学在学中には馬術部の主将を務め、若い頃からその才能を発揮していました。

馬術のキャリアのスタート

大岩は10歳の時に馬術を始めましたが、大学卒業後は一時競技から離れました。しかし、2000年に行われたシドニーオリンピックを観戦したことで再び競技に復帰することを決意し、2001年にはイギリスへ渡りました。彼の馬術の道は、世界の舞台での挑戦へと繋がります。

オリンピックへの挑戦

大岩は、北京、ロンドン、リオデジャネイロ、東京の4大会連続でオリンピックに出場し、日本代表の総合馬術選手として経験を積んできました。特に、2008年の北京オリンピックでは、騎乗馬ゴージャス・ジョージと共に49位を記録しました。また、2012年のロンドンオリンピックでは、ヌーンディドゥコンドゥに騎乗し、クロスカントリーでの落馬があったものの、団体戦が未成立となったため順位が繰り上げられ、最終的に12位となりました。

2016年リオデジャネイロ大会では、ザ・デュークオブカヴァンに騎乗し20位となり、今後の大会に向けた重要な経験を得ました。

プライベートと近年の活躍

大岩は2017年に馬術の五輪代表選手である武田麗子と結婚し、翌年には長男が誕生しています。現在はドイツで生活を送りながら、国際的な馬術競技に出場しています。2020年にはポーランドで行われた国際競技会で優勝し、日本人として初めて国外の国際馬術競技で2クラスを同時制覇するという偉業を達成しました。

同年の東京オリンピックでは、予定していた騎乗馬を大会直前に変更することとなりましたが、個人で49位、団体では11位を記録しました。これもまた、選手としての適応力を示す一つの成果といえます。

パリオリンピックでのメダル獲得

2024年7月29日には、パリオリンピックの総合馬術団体に出場し、戸本一真、北島隆三、田中利幸とチームを組んで銅メダルを獲得しました。この競技では、最初のクロスカントリーで団体3位につけましたが、その後、北島の馬が馬体検査で不合格となり、田中に交代することで20点の減点が発生。しかし、最終競技での安定したパフォーマンスにより、見事にメダルを獲得しました。この成果は、1932年のロサンゼルスオリンピック以来92年ぶりの馬術におけるメダルであり、団体戦では初となります。

また、彼の曽祖父は元名古屋市長の大岩勇夫であり、彼の家系も注目されています。

外部リンク

もう一度検索